4種混合ワクチンが、いよいよ来月から、定期予防接種の仲間入りをします。
従来の3種混合(DPT:ジフテリア、百日咳、破傷風)に、ポリオが加わったワクチンです。
DPTとポリオを別々に接種する場合と、医学的には効果が全く同じですが、注射の回数は減らせます。
乳児が接種すべきワクチンの種類がどんどん増えてきているので、スケジュール調整がたいへんです。
途中で風邪をひいたりすれば、接種計画はどんどんずれていきます。
効率良く接種を完了して、早めに免疫をつけるためには、複数のワクチンの同時接種が有効です。
ところが今なお、同時接種に抵抗のある方、懐疑的な方、不安を感じる方がたくさんいらっしゃいます。
しかし考えてみて下さい。
4種混合ワクチンというのは、4つのワクチンを同時に接種するのと同じことです。3種混合なら3つ同時。
インフルエンザワクチンでも、3つの型のワクチンが混合されています。
麻しん/風しん混合(MR)ワクチンは、その名の通り、麻しんワクチンと風しんワクチンの混合です。
混合ワクチンというのはみな、複数のワクチンの同時接種と同じことなのです。
違うのは、あらかじめ工場で混合してあるので、針を刺す回数が1回で済むことぐらいのもの。
同時接種をすることで、新たなリスクが生まれることが無いことは、よく考えればわかることです。
まだまだ啓蒙活動が必要ですね。