パソコンの「遠隔操作」によるネット犯罪が、世間を騒がせています。
思い出すのは1年前、クリニックのホームページの大幅更新にあたって、業者に問い合わせたときのこと。
電話で聞きながら、あれこれ操作するのですがラチがあきません。すると先方が
「じゃあ、リモートでやてみましょうか」
指定されたウェブサイトにアクセスし、一定のパスワード等を、言われるまま入力しました。
その直後から、私のMacのマウスが勝手に動き出し、あちこちクリックしてパソコン操作が始まりました。
どうやら業者のPCには、私のMacの画面がそのまま表示されているようです。
「便利」を通り越して「怖い」と思いました。
だから作業が終わっても、遠隔操作の設定がきちんと解除されているのかどうか、とても気になりました。
遠隔操作による「なりすまし犯罪」においては、「踏み台」にされた人の冤罪が問題となります。
ネット犯罪では今後、常に遠隔操作の可能性を考えなければならなくなりました。
しかも、たとえ遠隔操作をした「真犯人」を突き止めることができたとしても、それが本当の真犯人なのか。
その「真犯人」のパソコンを遠隔操作していた、「真の真犯人」がいるかもしれません。
「真の真犯人」を突き止めたとしても同じです。
ネット犯罪容疑を完全に立証することって、可能なんでしょうかね。