知ったかぶり

自転車を買うために、先日は3軒の店を巡りました。

もちろん、入念に下調べした上で出かけたのは言うまでもありません。

メーカーのHPでいくつかのモデルと仕様を確認し、通販サイトではそれらの実勢価格をチェックました。

さて2軒目に訪れた某店でのこと。

店内をざっと見渡しても、電動アシスト自転車が見当たりません。店員さんに尋ねると、

店「電動アシストは置いてないんです。取り寄せはできますが」

私「それじゃあ、カタログ見せて下さい」

店「あいにく、カタログを置いてないんです」

私「取り寄せができませんね」

店「あっ、カタログありました」

私「これ2010年のカタログみたいですが」

店「あまり製品は変わってないですよ」

私「回生ブレーキ装着車とかの、最近のモデルを見たいのです」

店「・・・」

知ったかぶりなんかするから、ボロが出るでしょうに。

店員さんがしどろもどろになっていると、社長が登場しました。

社「私が何でも承りましょう」

私「新型の電動アシスト自転車を買おうかと思っているのですが、カタログが古いようなのです」

社「何か新しいものをお探しですか」

私「法規が改正されて、アシスト率が変わったので、少なくともそれに対応したものを買いたい」

社「よくご存じですね、このカタログで見ると45キロ走れると書いてありますよ」

私「それはバッテリーのキャパシティーですよね。アシスト率は書いてないみたいですが」

社「45キロというのがアシスト率です。他にアシスト率はありません」

私「・・・」

知ったかぶりを通り越して、ゴリ押しです。

悲しくなって帰る私を、社長の奥さんらしき人が、申し訳なさそうに見送ってくれました。

今回の件は教訓とします。「人の振り見て我が振り直せ」です。

医療でも同じですから。