本日、当院は休日当番医でした。
年に2回ぐらい、当番医の順番が回ってきます。
この日は、新聞などの情報を頼りに、当院を初めて受診される方も多いです。
そのような方は当然、当院の予約システムなどご存じありません。
電話でお問い合わせいただく場合もありますが、いきなり来院される方も多いです。
こういった事情から、当番医の日は、従来の予約システムを使わないことにしています。
診療の順番は、原則として「来院順」です。
したがって受付方式は、来た順に帳面に記載する「記名式」を採用しています。
レトロな方式ですが、ネット予約に慣れた私には、むしろ新鮮です。
アナログな方式だからこそ、システムトラブルの心配もありません。
ただし個人情報保護の観点からは、問題が指摘されています。受診者の実名を書く必要があるからです。
その意味で、「記名式」受付は、今後だんだんと廃れていく方式でしょう。
医療機関の外来で、患者を名前で呼び出さず、番号をコールするところも増えています。
自分の番号を呼ばれても、すぐにピンとこなかったりします。
病棟では、病室入り口の名札も廃止されつつあります。
人間的な暖かみが失われるだけでなく、現場はどんどん不便になっています。