安全神話

栃木県内の放射性廃棄物の、最終処分場候補地として、矢板市が選定されました。

市長や住民はもちろん、こう言いたいでしょう。

(1)他の市町村ではなく、どうして矢板なのか

さらに言えば、

(2)福島の事故が原因なのに、どうして栃木が負担するのか

しかし福島にしてみれば

(3)東京で使う電気なのに、どうして福島で発電するのか

つまり

(4)原発が絶対安全なら、東京に作ればいいじゃないか

こうなりますよね。正論です。

「絶対安全だけど、大都市近郊には作らない」

この矛盾をお役所は当然、わかっています。

原子力委員会の「原子炉立地審査指針」から抜粋すると、

1.原子炉からある距離の範囲内は非居住区域であること。

2.原子炉からある距離の範囲内であって、非居住区域の外側の地帯は、低人口地帯であること。

3.原子炉敷地は、人口密集地帯からある距離だけ離れていること。

お役所も本当は、原発が絶対安全とは思っていないようです。

ただし、いま再稼働されつつある原発は安全だそうです。