カードとハッキング

いまネット上の話題と言えば、Amazonを利用してApple IDをハッキングした事件でしょう。

その手口はあまりにも稚拙で、容易で、しかもシステムの盲点を突いていました。

具体的方法を、アバウトに書いてみます。すべては、他人になりすましたイケナイ行為です。

(1)Amazonに電話し、新しいクレジットカードの追加登録を依頼する。

(2)Amazonにまた電話し、新しいメールアドレスの登録を依頼する。

(3)Amazonのサイトから、パスワード再発行手続きをする。

(4)Appleに電話し、パスワード再発行を依頼する。

まず(1)は、ターゲットとする他人の住所、氏名、メールアドレスを知っているだけで可能だそうです。

次に(2)は、(1)で登録したクレジットカード情報を言えばOKです。ここが第一の問題点でしょうね。

(3)では、(2)のアドレスで手続き用メールを受け取り、他人のAmazonアカウントに入ります。

アカウントサービス画面を見ると、そこには登録カード番号の「下4桁」が表示されます。これがミソです。

(4)で必要な情報は、Apple IDすなわちメールアドレスと、住所と、登録カード番号の下4桁です。

AmazonとAppleを同じカードで登録している人は、以上の手口で、Appleアカウントが乗っ取られます。

ポイントは、クレジットカード番号「下4桁」の扱いが、企業によって異なること。

Amazonでは機密度の低い扱いの「下4桁」が、Appleでは本人確認用の最高機密だったわけです。

さいわい、今週からこのハッキング手法は通用しなくなりました。

AmazonもAppleも、あわてて対策を講じたからです。ただし、あくまで暫定的です。

利用しているネットサービスには、すべて別のカードと別のアドレスを使うのが良いそうです。

現実的にはなかなか難しいですね・・・

チャレンジ

ロンドンオリンピック、女子サッカーは少し残念でしたが、女子レスリングは快挙を成し遂げました。

出場4選手のうち3人が金メダルを獲得。この2日間は、女子レスリングのおかげで寝不足です。

ビデオ判定が問題となる競技が目立つ本大会ですが、レスリングのビデオ判定システムは独特ですね。

その名も「チャレンジ」

北京オリンピック後に新たに導入されたルールのようです。今回初めて知りました。

選手のコーチが、判定を不服とした場合にただちに異議を唱え、ビデオチェックを求める仕組みです。

逆に言えば、チャレンジが要請されない限り、ビデオが判定に利用されることはありません。

チャレンジの権利は、1試合につき1回だけ。だから安易なクレームは付けられません。

ビデオチェックによって判定が覆れば、その選手側には、もう一度チャレンジする権利が与えられます。

逆に、チャレンジしたのに判定が覆られなかったときには、相手に1ポイントが与えられてしまいます。

つけたクレームが認められなかったらペナルティ、というのが面白い。「直訴は死罪」に似ています。

チャレンジの要請は、コーチがマットに「柔軟な物」を投げ込むことによって行う、と規定されています。

本大会では四角いスポンジが使われていましたが、「柔軟な物」なら何でもいいのでしょうか。

スイカのビーチボールとか、くまモンのぬいぐるみとかでもいいのでしょうか。

レスリングを見ていると、試合の流れがとてもスムーズで、1ピリオド2分がとても短く感じます。

たび重なるビデオ判定によって、試合が細切れになってしまっている柔道とは、ずいぶん違います。

ビデオという文明の利器は、レスリングのように限定的に使うのがいいですね。

近いうち解散

民自公があらためて、消費増税等の法案の早期成立に合意しました。

その見返りに、野田首相が谷垣総裁に口約束したのが、「近いうちに信を問う」でした。

「信を問う」が衆院解散を意味することは、疑いようもありません。

問題は「近いうち」の解釈です。いま日本国中に議論を巻き起こしています(大げさ)。

衆院解散時期を巡っての野田首相の表現は、だんだんと変わりました。

「しかるべき時期」から「近い将来」を経て「近いうち」に至り、ようやく谷垣氏が納得したワケです。

ということは、「近いうち」の方が「近い将来」よりも「より近い」表現と考えてよいでしょう。

「近いうち」ともなれば、きわめて不利なタイミングでの解散となります。

野田政権が終焉を迎えることが確定的であるばかりか、民主党政権の存続すらも危ぶまれています。

しかしここで野田首相が腹をくくれば、もはや失うものの無い、怖いモノなしの無敵状態にもなり得ます。

このさい野田首相には、スカッと「最後っ屁」をかましてもらいたいものです。

もう官僚の言いなりになる必要はありません。むしろ彼らに向けて、思いっきり臭い屁をかましましょう。

そうすれば政治不信が募る国民の、ガス抜きにもなるというものです。(屁シリーズ終わり)

電力供給と停電

インドで先週、人口の半数、つまり6億人に影響する停電があったそうです。

うかつにも、私は今日そのことを知りました。

かの国では毎日のように停電が起きているそうですが、7月31日のものは、世界最大級だったとのこと。

この停電の原因はインフラの問題であり、日本の電力事情とはかなり異なります。

しかし停電のニュースはつねに、原発推進議論への追い風になり得ます。

現に今朝の読売社説は、インドの停電を教訓として「日本の電力の安定供給の重要性」を論じています。

この夏の計画停電は、現在までのところ実施されていません。もちろんまだ、安心するわけにはいきません。

たとえこの夏、計画停電が行われずに済んだとしても、決して余裕のある電力事情ではありません。

今日の夕方、突然の雷鳴を聞いていちばん怖れたことは、突然の停電による診療の中断でした。

計画停電は、事前に準備のできる停電ではありますが、大きな不便を強いられることに違いはありません。

仕事や生活に及ぼす影響を考慮すれば、ギリギリの節電生活を続けることが賢い選択とは思えません。

節電は大切ですが、危機管理の観点からも、電力には余裕が必要です。

脱原発依存が正しい流れだとしても、原発即刻廃止を強硬に訴えるのは、冷静な考えではないと思います。

私の考え方も、この1年でだいぶ変わりました。

超対称性粒子

欧州合同原子核研究機関(CERN)が発見しようとしていたのは、ヒッグス粒子だけではなかったようです。

もうひとつのターゲットは「超対称性粒子」だそうです。

標準理論で予測されていた17種類の素粒子が、すべて見つかったと思ってたら、大間違いでした。

超対称性理論によれば、その17種類すべてに、「パートナー」となる粒子が「あるはず」だそうです。

見つかったばかりのヒッグス粒子のパートナーも、すでに名前は決まっています。ヒグシーノです。

ニュートリノのパートナーは、ニュートラリーノというそうです。

いま急にクラリーノを思い出しました。

ともかく、未発見の素粒子が、あと17種類あるというわけです。

CERNの加速性能が現在の2倍になれば、超対称性粒子のどれかが見つかる可能性があるとのこと。

これでしばらくの間、ノーベル物理学賞は素粒子物理学者の独擅場となるのでしょうか。

それにしても、17個でもどうかと思ってたのに、素粒子が全部で34種類だなんて、多すぎませんか。

たぶん、もっと小さい「ホントの素粒子」があるはず。

Facebookの仕様

9億5千万人といわれるFacebookのユーザー数のうち8.7%は、虚偽または重複したアカウントだそうです。

パスワードを忘れたユーザーが、また新規登録をする、なんてことは確かにありがちでしょう。

登録の敷居もコストも低いのです。

将来的には、私のクリニックのホームページやこのブログも、全部Facebookに一体化する計画です。

なにしろ、いま私が利用している状況においては、利用料金が完全に「無料」です。

画面右の方に自動的に広告が表示されますが、そんなものはまったく「無視」です。

スマホ等で撮影した写真をアップロードでき、その保存領域は事実上「無限」です。

登録者数は星の数ほど増えたけど、無料利用者ばかりで儲けを出しにくいのが、Facebook社の悩みです。

「9万人にハンバーガー無料クーポンを配ってみたら、ほとんど全員、クーポンの商品しか食べなかった」

ハンバーガーショップに例えれば、こんな感じでしょうか。しかもクーポンは今も配り続けてている。

こんなことで、経営は成り立つのか? 市場もそれを心配しているようで、株価も下落中です。

私も大いに心配しています。

なぜならば、Facebook社が儲かるための仕組みを、これからいきなり導入してくる可能性があるからです。

そうでなくても、Facebookの「仕様」はコロコロ変わります。強制的に、世界中一斉に変わります。

利用者はただ、それに従うしかありません。

怖いのは、そのような変化に翻弄される人間が、世界に9億人もいるということです。

ザッカーバーグCEOが狂気に走らないことを祈るのみです。

コオロギ

夏真っ盛りですが、早くもコオロギを見かけるようになりました。

クリニック周辺にもたくさんいて、ときどき院内を訪問してくれます。

ピョンピョン跳びはねるのを、素手で簡単に捕まえてみると、手の中でモゾモゾ動いてカワイイです。

似たような色ツヤなのに、ゴキブリとは大違いです。ゴキブリが手の中でモゾモゾされたらたまりません。

コオロギがバッタみたいに飛ぶのを、私は見たことがありません。

もしかすると飛べない虫なのか? ニワトリやペンギンが飛べない鳥であるように。

ネットで調べてみたところ・・・

「本来飛べる」「基本的に飛べない」「種類によっては飛ぶ」「育ち方による」「危険を感じたら飛ぶ」

残念ながら、一定の結論に到達することができず、私の疑問は未解決のままです。

少なくともオスの翅(はね)は、飛ぶことよりも鳴くために役立っているようです。

ちなみに、ゴキブリが飛ぶ目的は、間違いなく「人を恐怖におとしいれるため」です。

必ずこちらの顔をめがけて飛んで来ます。

森本防衛相

森本防衛相が、安全性の懸念されているオスプレイに1時間ほど乗って、こう語りました。

「たいへん安定していた。快適だった」

そんな「短時間の試乗」と森本氏の「個人的感想」で、不安が払拭できるとは、誰も思っていません。

岩国や沖縄の人たちは、みなさん怒っています。

しかし、そんなことは百も承知で試乗した森本氏の行動には、それなりの覚悟を感じます。

今回のニュースを聞いてすぐ思い出したのは、かつての大臣たちです。

菅厚生相は、O-157による安全性への風評被害が出ていたカイワレ大根を、「試食」してみせました。

坂口厚労相と武部農水相は、狂牛病問題で風評被害が出ていた牛肉を、「大いに食べて」みせました。

森本防衛相の防衛・軍事についての見識は、前任者の100万倍はあるでしょう。

一方で、政治家ではないので政治的決断ができないのが彼の弱点だと、就任当時には言われていました。

しかし、今回のオスプレイ試乗パフォーマンスを見ると、なかなかどうして、森本氏も政治家ですね。

ミストシャワー

この暑いのに、リビングのエアコンが故障しました。

オリンピックのTV観戦は、暑さとの戦いとなりました。

熱戦が繰り広げられ、不当な判定に熱くなり、松岡修造がまた暑苦しい。

日本でこの季節にオリンピックを開催したら、地獄でしょうね。

庭では、黒い毛皮を着たウチの犬が、暑さにあえいでいます。

そこで今日は、庭用のミストシャワーを買いに行きました。

ハンズマンに行くと、ちょうど「タカギ ガーデンクーラー」が売り出し中だったので、即買いしました。

帰宅後、念のため通販価格を確認。これは悪い癖です。さいわいアマゾンよりも3割も安い!

犬の居住区のそばには、シマトネリコがちょうど良い具合に枝を広げています。

その幹に、ガーデンクーラーのホースを固定。3カ所のミスト吹き出し口の方向を調整。

蛇口をひねって作動させてみると、これがちょうどイイ。さわやか。涼しい。ひんやり。

ただし地面がちょっとベタベタになります。ドライミストじゃないので、しょうがない。

水道代は1時間数円程度とのこと。

節水は、まあいいでしょう。雨もたくさん降ったし。

生物収集

クリニック周辺で、ダンゴムシをよく見かけます。

触ると丸くなって、じっと動かないので、つかまえるのはとても簡単です。

こどもの頃、ダンゴムシを見つけては、入れ物に「収集」していたことがあります。何百匹も。

でもやがて興味を失い、収集したダンゴムシのことは忘れてしまいました。

だからその顛末は、ここには書かないことにします。

ウシガエルの巨大なオタマジャクシも、たくさん集めたことがあります。

近所の用水路で捕まえてきては、自宅の勝手口の外に置いた大きな水槽に放り込んでいました。何十匹も。

やがて水槽はコケが付いて中が見えなくなり、私の興味もよそへ移っていました。

あるとき母が、大きなカエルがいる、と言うものだから勝手口に出てみてビックリ。

水槽から跳びだしたと思われるウシガエルが、そこに居たのです。

よく見ると、ほかにも数匹のウシガエルが、そこら辺を闊歩していました。

カマキリの卵は、道ばたで見つけたらすぐ自宅に持ち帰るもののひとつでした。

生まれて出てくるのを観察するためです。だから夜も枕元に置いて眺めていました。

ある朝、モゾモゾするので布団をはぐったら、無数のカマキリ(の赤ちゃん)が、そこに居ました。

何千匹ものカマキリたちが、生を受けた後、なぜか一斉に私のパジャマを目指したようです。

セミの話とトノサマバッタの話もありますが、今日は割愛しました。