Apple勝訴を評決したカリフォルニアの陪審団が求めたのは「イノベーションの保護」だと言われています。
「猿マネはダメ」ということです。
マネかどうかの判定もさることながら、今日は「マネが本当に悪いのか」について考えてみました。
サムスンは「独占を許すのは消費者にとって損失」と言っています。
「マネして何が悪い」「マネをするのは消費者のため」と言わんばかりです。
たしかに、サムスンのスマホはすでにiPhoneをしのぐシェアを誇り、世界の人々を便利にしています。
サムスンがiPhoneをマネしなければ、世界のスマホ人口は、これほど増えなかったかもしれません。
でもそれは、数年程度のスパンでみた「小さな話」です。
AppleがiPhoneを「発明」しなければ、世の中の進歩は10年単位で、遅れた可能性があります。
iPhoneなしで、サムスンが今のスマホを独自に一から開発できたとは、誰も思わないでしょう。
たしかにサムスンの技術力は、世界のトップクラスでしょう。
なにしろApple自身が、主要部品をサムスンに依存してますから。
しかし「マネ+技術」で勝負している限り、10年後の世界を変えるような発明をすることは困難でしょう。
猿マネ禁止の目的は、単なる企業保護ではなく、世の中の革新的進歩を促すためだと思います。
サムスンは四の五の言わずに、Appleと世界をあっと言わせるモノをつくることに、全力をあげるべきです。