マネられること

Appleとサムスンの泥仕合が続いています。スマホやタブレットにおける訴訟合戦です。

争点は2つ。技術的な特許侵害と、意匠についての争いです。

とくに後者は、なかなか白黒つけにくいようです。

Appleにとっては、サムスンがAppleのデザインをマネようとした意図が証明できるかどうかがポイント。

一方でサムスンは、Appleのデザインがそれほど独創的ではないことを立証しようとしています。

Appleの方が原理的に有利な気がしますが、意外と苦労しているようです。

その典型例が、英国高等法院で先月下された判決。サムスンが勝訴しました。

サムスン製品は「シンプルさがなく」「クールではない」のでApple製品には似ていない、というのが理由。

Apple信者の私としては、「試合に負けて勝負に勝った」気分です。

最近のサムスンの、お得意の言い分はこうです。

「アップルだってソニーから着想を得ていたではないか」と。なるほど。

結局、良いものを突き詰めれば似てくる、ってことでしょうか。

先駆的で斬新なモノには「マネられる栄誉」が与えられるわけです。

マネられて目くじら立てるよりも、次の先駆的なモノを生み出すことを、Appleには期待します。