ロンドンオリンピック、女子サッカーは少し残念でしたが、女子レスリングは快挙を成し遂げました。
出場4選手のうち3人が金メダルを獲得。この2日間は、女子レスリングのおかげで寝不足です。
ビデオ判定が問題となる競技が目立つ本大会ですが、レスリングのビデオ判定システムは独特ですね。
その名も「チャレンジ」
北京オリンピック後に新たに導入されたルールのようです。今回初めて知りました。
選手のコーチが、判定を不服とした場合にただちに異議を唱え、ビデオチェックを求める仕組みです。
逆に言えば、チャレンジが要請されない限り、ビデオが判定に利用されることはありません。
チャレンジの権利は、1試合につき1回だけ。だから安易なクレームは付けられません。
ビデオチェックによって判定が覆れば、その選手側には、もう一度チャレンジする権利が与えられます。
逆に、チャレンジしたのに判定が覆られなかったときには、相手に1ポイントが与えられてしまいます。
つけたクレームが認められなかったらペナルティ、というのが面白い。「直訴は死罪」に似ています。
チャレンジの要請は、コーチがマットに「柔軟な物」を投げ込むことによって行う、と規定されています。
本大会では四角いスポンジが使われていましたが、「柔軟な物」なら何でもいいのでしょうか。
スイカのビーチボールとか、くまモンのぬいぐるみとかでもいいのでしょうか。
レスリングを見ていると、試合の流れがとてもスムーズで、1ピリオド2分がとても短く感じます。
たび重なるビデオ判定によって、試合が細切れになってしまっている柔道とは、ずいぶん違います。
ビデオという文明の利器は、レスリングのように限定的に使うのがいいですね。