森本防衛相が、安全性の懸念されているオスプレイに1時間ほど乗って、こう語りました。
「たいへん安定していた。快適だった」
そんな「短時間の試乗」と森本氏の「個人的感想」で、不安が払拭できるとは、誰も思っていません。
岩国や沖縄の人たちは、みなさん怒っています。
しかし、そんなことは百も承知で試乗した森本氏の行動には、それなりの覚悟を感じます。
今回のニュースを聞いてすぐ思い出したのは、かつての大臣たちです。
菅厚生相は、O-157による安全性への風評被害が出ていたカイワレ大根を、「試食」してみせました。
坂口厚労相と武部農水相は、狂牛病問題で風評被害が出ていた牛肉を、「大いに食べて」みせました。
森本防衛相の防衛・軍事についての見識は、前任者の100万倍はあるでしょう。
一方で、政治家ではないので政治的決断ができないのが彼の弱点だと、就任当時には言われていました。
しかし、今回のオスプレイ試乗パフォーマンスを見ると、なかなかどうして、森本氏も政治家ですね。