生物収集

クリニック周辺で、ダンゴムシをよく見かけます。

触ると丸くなって、じっと動かないので、つかまえるのはとても簡単です。

こどもの頃、ダンゴムシを見つけては、入れ物に「収集」していたことがあります。何百匹も。

でもやがて興味を失い、収集したダンゴムシのことは忘れてしまいました。

だからその顛末は、ここには書かないことにします。

ウシガエルの巨大なオタマジャクシも、たくさん集めたことがあります。

近所の用水路で捕まえてきては、自宅の勝手口の外に置いた大きな水槽に放り込んでいました。何十匹も。

やがて水槽はコケが付いて中が見えなくなり、私の興味もよそへ移っていました。

あるとき母が、大きなカエルがいる、と言うものだから勝手口に出てみてビックリ。

水槽から跳びだしたと思われるウシガエルが、そこに居たのです。

よく見ると、ほかにも数匹のウシガエルが、そこら辺を闊歩していました。

カマキリの卵は、道ばたで見つけたらすぐ自宅に持ち帰るもののひとつでした。

生まれて出てくるのを観察するためです。だから夜も枕元に置いて眺めていました。

ある朝、モゾモゾするので布団をはぐったら、無数のカマキリ(の赤ちゃん)が、そこに居ました。

何千匹ものカマキリたちが、生を受けた後、なぜか一斉に私のパジャマを目指したようです。

セミの話とトノサマバッタの話もありますが、今日は割愛しました。