ハンズマン

「東急ハンズ」と「ハンズマン」は、名前も似ていますが、どちらも好きな店です。

たまに上京することがあると、東急ハンズには必ず行きます。

その中でも、モノを探しやすい新宿店が好きです。渋谷店の構造は好きになれません。

昨年やっと九州(福岡)にもできたので行きましたが、どうも品揃えが今ひとつ。

ていうか、最近の私の嗜好で言うなら、東急ハンズよりもハンズマンなのです。

豊富な品揃えは両者共通ですが、その内容はかなり異なります。

これを「都会的」vs「田舎的」とタイプ分けするのは、短絡的です。

むしろ「趣味的」vs「仕事的」と言うべきかもしれません。

実際ハンズマンのお客さんには、作業服を着た方が目立ちます。

ハンズマンにはいつ行っても、店内をいつまでも回遊していたい気分になります。

しかし、たまに家人を連れて行くのですが、どうも女性にはわからないようですね、その楽しさが。

女性というのは、驚くほど大量に並ぶネジやニッパーを前にして、何の感慨も湧かない生き物なのです。

ある日、「鬼針金」と書かれた段ボール箱を、カートに積んで出てくる初老の男性客が目にとまりました。

鬼針金なるものを、箱いっぱい購入したこの男性は、いったい何者か。

それ以上に、そもそも鬼針金とはどんな針金なのか。やたら太いのか。とてつもなく強いのか。

興味なさげな家人をせき立て、針金コーナーをくまなく探し、ついに発見しました。

どうやらそれは、鉄条網に使う「有刺鉄線」のことでした。なるほど、うまいこと言いますね「鬼針金」。

それを知って私は、また今日も、人生が豊かなものになったような気分でした。

もちろん家人は、また今日も、時間が無駄になった気分だったことでしょう。

うなぎ

夏はうなぎでしょう。今日は久しぶりに東濱屋(水前寺店)に行きました。

柔らかくておいしかったのですが、これ以上は書きません。

このようなことをブログにダラダラ書いても許されるのは、アイドルだけですから。

うなぎで思い出すのは、ノドに骨が刺さったこと。20年以上前の話です。

鏡で見ればそこに見えるのですが、どうしてもとれません。適切な道具が無いのです。

やむを得ず、近所の救急病院に行きました。

夜だったので、出てきたのは案の定、若い当直医。

幸い、顔見知りのベテラン看護師がいたので耳打ちしました。

「ペアンだけ貸してくれたら、自分でやりますから」

で、自分でとりました。当直医君は立場なし。

いま思えば、彼にやらせてみても良かったかな。貴重な臨床経験を奪ってしまいました。

別のある日、早朝からの急な腰痛のため、同じ救急病院を受診したことがあります。

出てきた当直医は、私と同じ医局の後輩。

「尿検査してみましょうか」

という彼の提案を却下し、ギックリ腰の治療薬を処方してもらいました。

その数年後、再び激しい腰痛が襲いました。

こんどは尿の色を見てすぐに尿管結石とわかりました。その顛末は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-143.html" target="_blank" title="以前ブログに書いた">以前ブログに書いた</a>通りです。

そこで、はっと思い出したのが、数年前の腰痛のこと。

あのとき後輩の意見に従って、尿検査を受けておけばよかった。

自分が医者であっても、患者の立場になったときは、謙虚になりましょう。

計算癖

運転中に、前を走っている車のナンバーを見ると、ついつい計算してしまいます。

何の計算? 

例えば、ナンバーが「1234」だったらこんな具合です。

1=2+3−4

こんな等式を思いつけば、クリア。

私のルールは、数字を順番に使うこと。

それから、数式記号は何を使ってもいいけど、定数(πやe)は使わないこと。

そして目標は、できるだけ多くの別解を見つけること。

1-2=3−4

これは先ほどの式の2を移項しただけ。別解としては認められません。

符号を変えただけのものや、両辺の平方根をとっただけもものもダメです。

1−2+3=ルート4

これならOK。4と9は平方根をとってみるのが基本。

(1の2乗)+3=4

ナイス別解。1のn乗はよく使う手法。

ー(1x2)+(3の階乗)=4

階乗は意外に使えます。ほかには、

1+(2分の(3の階乗))=4

とか、もっと上級編になると、

1x2x(ルート(3の階乗))=ルート(4の階乗)

もはや両辺が整数である必要もありません。

1÷2=ルート((3の階乗)÷(4の階乗))

これは前の式とは基本的に同じもので、ややグレーゾーンの別解。

1+2=(ルート3)の(ルート4)乗

平方根にして2乗する。使える手法です。

ログ((ルート(1+2))の3)=ルート4

対数を使うとさらに選択肢が広がりますね。

とか考えてるうちに、前の車が変わり、別のナンバーが登場。

再び計算が始まるのです。

計算神経症?

ていうか安全運転しましょう。

機内LAN

JALが、今月から一部の路線の機内に、無線LAN設備を導入するとのこと。

JALのLANなので名付けて「JALAN」です、ウソ。「JAL SKY Wi-Fi」です。

通信衛星を介して、飛行機の中からインターネットに接続できるようになるそうです。

そのうち、「太平洋上空なう」とか言うヤカラも出てくるでしょう。

旅客機では通常、ケータイなどの「通信機器」は使用禁止ですが、LAN機器の使用は許されるようです。

ただし離着陸時はダメ。使用は水平飛行時に限られます。

離陸直後の航空写真を「写メ」するには、まずデジカメで撮影しておき、あとでデータ転送が必要です。

機内LANができたら、地上にいる友人にメールが送信できるだけでなく、機内での交信にも使えます。

たとえば友人と座席が離れてしまっていても、チャットができます。ま、それほど用事はないかも。

ハイジャックが起きた場合、機内の緊迫した映像が、リアルタイムで世界中に発信されることでしょう。

犯人にバレないように撮影するために、Bluetooth(ワイヤレス)接続のUSBカメラが必需品です。

この映像によって地上の捜査機関は、犯人をすぐに特定するでしょう。

あるいは犯人自身が、ネットを介して地上の警察に何かを要求する場面も出てくるかもしれません。

それに対抗して警察は、犯人のお母さんを登場させて、ネットを介した説得を行う可能性もあります。

将来は、衛星を駆使したネットワークが、全地球を網羅するかもしれません。

海の上でもネットサーフィンできるし、ジャングルにいても通販サイトにアクセスできるのです。

人工知能

人工知能について書かれたある文章を読んでいて、面白い表現に出会いました。

「Googleの翻訳手法は、『知力』ではなく『筋力』である」

人が翻訳をするときは、原文を読んで情景を思い浮かべ、いろいろ連想し、文脈に沿った言葉を選びます。

しかし人工知能の翻訳に、そのような感慨はありません。

サーバー内にある膨大な例文集の中から原文と一致するものを探し出し、ヒモ付けられた対訳を表示する。

単なる「機械的」な照合作業です。

これはもちろん、Google翻訳に限らず、コンピュータがやること全般にあてはまることでしょう。

だから人工知能は、何も無いところから新たに何かを作り出す「創作活動」はできないわけです。

しかし、何らかのデータベースを完備すれば、「創作活動」に似た働きをすることは、いくらでも可能です。

すなわち、

(1)データベースの中から、与えられたテーマから連想される事柄をいくつか選ぶ。

(2)データベースの中から、テーマとは無関係の事柄もいくつか選ぶ。

(3)これらを組み合わせて、物語を創作する。

考えてみると、人間の創作活動も、似たようなものかもしれません。現に私のブログもそうですから。

(1)思いついたテーマから、連想をふくらませる。

(2)テーマとは関係の無い、雑念がからまる。

(3)これらを組み合わせて、ブログを書く。

ルービック・キューブ

昨日TVをみていたら、ルービック・キューブを10秒弱で6面完成させる東大生が出ていて、驚きました。

発売された当初は、ただ6面を完成させるだけで、十分に賞賛の対象でした。

かく言う私もそうでした。そこでちょっとだけ、私の「過去の栄光」を書かせていただきます。

新発売されたばかりのルービック・キューブを店頭で見つけ、電撃的に購入したのは大学2年のとき。

以後片時も離さずイジリ回し、ついに、私の周囲では誰もなし得なかった、6面完成法を解明したのです。

私と友人福原君が、その「秘策」を編み出した方法は、こうです。

(1)キューブの色の並び状態を、いくつかのパターンに分類する(ついでにパターン名をつける)。

(2)気の遠くなるほどの試行錯誤を行い、偶然に6面が完成するのを待つ。

(3)もしも6面完成したら、その時どのように操作したかを思い出して、覚える。

このようにして、特定の「パターン」に対する「解法」を、ひとつひとつ確立していったのです。

折しも、学園祭の取材に来ていた毎日新聞がこれに興味を示し、私たちの雄姿が掲載されました。

するとこんどは、同系列のテレビ局RKBからの、ローカルワイド番組への出演依頼に発展。

その番組に生出演して、見事に6面完成を披露して喝采をあびたのでした。

さらに次は、タウン情報誌「シティ情報ふくおか」の取材を受け、ついに「時の人」となりました。

ただし絶頂期はそこまで。

私たちよりもはるかに短時間で6面完成させる者が、全国に多数現れ始めました。

攻略本が出て、だれでも完成させられるようになりました。

しかもその方法は、私たちが開発した泥臭い方法よりも、はるかにスマートで短時間。

私は急速に興味を失い、その後長い間、ルービック・キューブに触れることすらなくなりました。

最近になって、およそ30年ぶりに触ってみたのですが、2面すら完成できません。トホホです。

ヒッグス粒子

ヒッグス粒子が「発見」されました。

こういうニュースを聞くと、にわか素粒子物理学ファンになってしまいます。よくわかってないのに。

ヒッグス粒子は、ビッグバンの100億分の1秒後、宇宙が1000兆度まで冷えた頃に「発生」したのだとか。

他の素粒子に「水アメのように」まとわりついて、万物に質量を与えているのだそうです。

それから137億年。

いまや私の腹まわりにも、無数のヒッグス粒子がまとわりついて、質量を与えてくれています。

すべての物質は、陽子、中性子、電子の3つの素粒子によって構成されていると、かつて学校で習いました。

これ以上分割できない最小単位だと。

ところがその後、その陽子や中性子も、さらに小さな「クォーク」から構成されていることが判明。

それどころか、クォーク以外にも素粒子が次々と出てきて、もう理解するのを諦めていました。

今回のヒッグス粒子は、17番目の素粒子だそうです。

ちょっと目を離している間に、ずいぶんと増えたものです。

17番目にして最後の素粒子だといいますが、どうして今回が最後だとわかるのかがわかりません。

ちなみに、わからないことの総本山は、やはり「宇宙の始まり」でしょうね。

主流の学説によれば、ビッグバンの前、宇宙はある1点から始まったそうです。

点なので体積はゼロ、密度は無限大です。

その点の周囲には何があったのか、なんてのは愚問ですね。

犬と雷

今日も大雨。激しい雷鳴が響いていました。

こどもの頃は雷が怖かった。自分に落ちるのではないかと本気で心配して、窓から離れていました。

人間以上に、犬が雷鳴を恐れることは、よく知られています。

ウチの飼い犬アンナも以前、ひどい雷の夜が明けたとき、姿を消していたことがあります。

屋外の犬小屋にいたのですから、さぞや怖かったことでしょう。

何日たっても戻ってきません。近所を探し回りましたが見つかりません。

動物愛護センターにはもちろん、すぐに電話しましたが、

「黒いラブラドールなら、雷よりは前に保護した若い犬が1匹いますが・・・」

との回答。雷の後で保護された黒ラブはいないそうです。

その数日後、知人が動物愛護センターのホームページでウチの犬を見たと、連絡してきました。

一応お礼は言いました。

でも、その犬はウチのアンナじゃないんです。若い犬なんです。雷より前から保護されていたんです。

とは思いながらも、念のため、またセンターに電話しました。

私「そちらの黒ラブですが、若い犬なんですよね? ウチの犬は中年なので白髪も目立つのです」

係「そういえば、白髪がありますね。よく見ると若い犬ではなさそうです」

私「えっ、じゃあ、ウチの犬なら、おなかに乳腺炎の手術跡があるはずです」

係「手術跡あります!」

私「ウチの犬です!」

どうやらアンナは、雷よりも前に、わが家から脱走していたものと思われます。

雷がひどい時間帯にはすでに、動物愛護センターの屋内ケージの中でぬくぬくとしていたわけです。

もしかすると、雷を予知していたのか?

雨量計

まぁそれにしても、よく降りますね。

雨どいの出口から、とめどなく雨水が溢れ出てきます。

配管の途中にタービンかませたら、そこそこ発電しそうな勢いです。

中学校の頃、校舎の屋上の、階段室のそのまた上に、雨量計が設置されていました。

本来登ってはならない場所ですが、私は友人の江藤君とそこに登ったことがあります。

雨量計を見るためです。2人とも「気象好き」だったのです。

これが結構面白い装置でした。

直径20cmぐらいの円筒の下が漏斗状になっていて、その下にます(水受け)があります。

ますは2個つながっていて、全体でシーソーのような形になっています。

一方のますに「ある分量」の水が入ると、バタンと下がって水を排出、もう一方のますが漏斗の真下に来る。

雨が降ればシーソーが「パタンパタン」と何度も動き、「パタン」の回数によって雨量がわかるわけです。

さらに面白いのはここから。

シーソーの中央部分には密閉された容器が接続されていて、中に水銀が少量入っていました。

「パタン」のたびに密閉容器の傾きが変わり、水銀の玉が容器内を行ったり来たりするようです。

その容器の中心部に、2つの電極が飛び出しています。

「もしや水銀がスイッチ?」

そうなのです。水銀が電極部分を通過するたびに通電し、そのパルスが記録計に送られる仕組みなのでした。

理系心をくすぐるこのメカには、当時おおいに感動したものです。

環境への配慮のためか、今の雨量計には水銀スイッチは使われていません。

メカとしての面白さが半減しましたね。

計画停電

本日より、九州電力の計画停電が、実施予定期間に突入しました。

予告なしの、突然の停電よりはずっとマシですが、それでも停電は診療に大きく影響します。

第1に、電子カルテや電話やレジが使えなくなり、診療や会計が不便になります。

第2に、検査機器が使えなくなるので、重症の方の診療等に支障をきたします。

さらに、冷房がとまります。節電対策で購入した扇風機すら回りません。汗だくの診療になるでしょう。

当院でも「計画停電対策マニュアル」を作製して、備えているところです。

またその一環として、当院のホームページの中に<a href="http://tsuruhara-clinic.com/original8.html" target="_blank" title="「計画停電情報」ページ">「計画停電情報」ページ</a>を作りました。

停電中の診療や予約においてご迷惑をおかけする旨を記載しています。

また、毎日の停電情報を随時掲載することにしました。毎日更新です!

計画停電は、「予定」「予告」「実施」の3段階で確定していきます。

電力逼迫の場合、前日の18時までに停電が「予告」され、予定時刻の2時間前に「実施」が決まります。

九電の<a href="http://www2.kyuden.co.jp/kt_search/index.php/blackout_group/calendar/11/0" target="_blank" title="「計画停電月間カレンダー」">「計画停電月間カレンダー」</a>では、その3段階が、青・黄・赤の3色で、表示されるようです。

昨日は18時過ぎから何度も、そのカレンダーを見ました。しかし、いつ見ても「青」のままで変化なし。

今後「黄」に変わる可能性はあるのか。いつまで待てば「黄」にならないことが確定するのか。

判然としないので、昨夜8時ごろに九電に電話しました。

私「ウチのエリア青のままだけど、停電はどうなりますか」

九「停電は行わないので、青のままです」

私「停電しないと決めたら、グレーとかに変えたらどうです?」

九「ご意見は、上にあげておきます」

お役人と同じような対応でした。

九電全体としての計画停電の実施の有無は、九電の<a href="http://www.kyuden.co.jp/power_usages/pc.html#tomorrow" target="_blank" title="「でんき予報」のページ">「でんき予報」のページ</a>に掲載されています。

しかし実際に停電が行われる際に、エリアごとに細かく表示されるのかどうかは、不明です。