パンダアップデート

インターネットの世界は玉石混淆、とはよく言われることです。

ネット検索すると、公的HPと個人ブログ、よく練られたサイトやいかがわしいページまでが、横並びです。

つまり、情報の質や、それこそ真贋にまで注意して接する必要があります。

Googleは最近、「低品質なサイトの掲載順位を下げる」アルゴリズムを導入しました。

これを「<a href="http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2012/07/google.html" target="_blank" title="パンダアップデート">パンダアップデート</a>」と言うそうです。ハッキリ白黒をつける、という意味だとか。

昨年から英語圏などで実施されていて、ついに今週から、日本語版Googleにも導入が始まりました。

Googleのいう「低品質なサイト」とは、「ユーザーにとって価値のないサイト」のことだそうです。

ドキッとしますね。私のブログはどうなんだろ。

これからはもっと意識して、利便性の高いブログを書かなければなりません。

昨日のブログのタイトルは、「蜂退治」ではなく「とても便利な蜂退治マニュアル」とすべきだったか。

他のサイトからのコピーで構成されているようなサイトは、掲載順位が下がるとのこと。

つまり「オリジナリティ」重視です。

受け売りばかりで独自性の無いサイトが、あまりに多いと、私も日頃から感じています。

おっと、自分のことを棚に上げてはいけませんが。

サイト内に「重複したコンテンツ」があるのも評価を下げるそうです。

これは痛い。似たようなブログを何度も書かないように、注意しなければ。

蜂退治

今朝、アシナガバチの巣を駆除しました。

我が家ではこの1年で3度目。しかも今回は同時に2つ。もちろんトラブル無く完了しました。

蜂の巣でお困りの方の参考になるように、このたびの蜂退治の詳細をご報告します。

まず、新しい蜂専用スプレーを準備しました。巣が2つなのでスプレーも2本。

噴射途中で薬液が切れると、悲惨なことになる恐れがあるので、常に新品で臨みます。

ハンズマンで昨日買っておいたのは、飛距離11mを謳う新製品です。

他の殺虫剤との大きな違いは、成分よりも噴射力の違いでしょう。とにかく遠くまで飛びます。

2つの巣の間隔は約4m。一方から駆除すると、危険を察知したもう一方の巣の蜂に攻撃される恐れがあります。

同時駆除するしかありません。気の進まない家人を、蜂退治メンバーに加えました。

駆除に適した時間帯は、蜂たちがすべて巣に戻っている早朝か夕方以降です。

今回は、日の出を待って早朝5時半から決行しました。

小雨でしたが、それはむしろうってつけです。羽が雨に濡れると、蜂はうまく飛べないらしいのです。

蜂に攻撃されにくいように、白っぽい服装で臨みました。

万全を期すなら、長袖、白い帽子、白いタオルのほっかむりと白い軍手を装着するとよいでしょう。

あらかじめスプレーを試射して、噴射の感触と飛距離を確認。2人の立ち位置を決めます。

そして本番。しっかり10秒間、巣にスプレーを直撃。やり始めたら中断しない。これが鉄則です。

これで完全に駆除が完了しました。

あとは落ちてきた蜂を片付け、巣を除去するだけです。

アシナガバチは本来、毛虫などを食べてくれる益虫です。よほど近寄らない限り人を刺しません。

でも、ハチの方が人間に近づきすぎなのです。

刺されたくないので、どうしても駆除してしまいます。

もう少し、人間の生活圏から離れた所に巣を作ればいいのに。

ネットと消費税

楽天の電子書籍端末「kobo Touch」が、本日発売されました。

この電子書籍サービスを行うのは、楽天の子会社「Kobo」です。本社はカナダにあります。

海外に拠点のある企業から「ダウンロード」によって購入したモノには、消費税がかかりません。

これを利用して楽天は、まんまと、書籍を「免税」販売しようという魂胆です。

同業のAmazonも、現在、消費税を上乗せせずに音楽などのダウンロード販売を行っています。

まもなく電子書籍サービスを日本でも開始するので、これも当然「Tax Free」でいくでしょう。

一方でAppleは、ダウンロード販売する商品すべてに、消費税を加えています。

Appleの解釈は、日本法人を通じて販売しているため、だそうです。

私は最初、楽天が課税逃れのために、カナダに会社を設立したのかと思っていましたが、違いました。

Kobo社はもともと、電子書籍サービスをしていたカナダ企業でした。

ただ、わざわざその「外国企業」を楽天が買収した目的は、言わずもがなです。

消費税法で想定していなかった事態ですから、財務省もあわてて法整備を検討しているようです。

ネットの世界では、「法律で想定していなかったこと」が今後もどんどん出てくるでしょうね。

法律が追いつくまでの「無法状態」の間に事業を拡大する、という企業戦略もアリなのかもしれません。

量子力学

ヒッグス粒子とかの話題が出ると、私の中の理系の血が騒ぎ出します。

すると必ず手を出すのが、相対論や量子力学の本です。

そしてそのたびに、それが私にとって、やっぱり理解不能な学問であったことを思い出します。

たとえば量子力学は、「不確定性原理」とか「光量子仮説」の理解から始めなければなりません。

しかし私がわかっているのは「原子や素粒子の挙動は確率分布によって理解する」ということぐらいです。

「シュレーディンガーの猫」という話があります。

量子力学を理解するための、有名なたとえ話です。

箱の中にラジウムと猫が入れられていて、放射線が出たら猫が死ぬような仕組みにしてあるという妙な設定。

ラジウムの状態は、放射線を出す状態と出さない状態の両方を、重ね合わせた状態であると解釈します。

ならば猫の状態は、死んでいる状態と生きている状態の両方を、重ね合わせた状態である、と。

半死半生?

そんなことを考えていたとき、突然思いついた言葉が、「漁師力学」 

このひらめきには、思わず膝を打ちました。

ところがググってみたら、すでにたくさんあります。みな考えることは同じですね。

あるサイトで目にした記述。

「漁師力学において、魚群がどこにいるかは、網を入れてみないとわからない」(魚群不確定性原理)

こういうパロディーを、まじめに考えるのって、楽しいですね。

で、もう一つ思いついたのが「早退論」

これもなかなか良いのでは? もちろん相対論のパロディーですよ。

こんどはググっても出てきません。もしや私がオリジナル?

う〜ん、確立してみたいですね、早退論。もちろん特殊と一般で。

安部公房

芥川賞と直木賞の受賞作が、本日決まりました。受賞者はいずれも、30代の女性です。

受賞作が掲載される、来月あたりの文藝春秋で読む予定です。時間があれば。

その芥川賞の上をいくものが、ノーベル文学賞です。日本人はこれまでに2人だけ、授賞しています。

最近報道されたところでは、安部公房はノーベル賞受賞寸前だったそうですね。

急死しなければ授賞しただろうと、ノーベル文学賞の元選考委員長が語ったとか。

安部公房は、私が学生時代にいちばんよく読んだ小説家です。

読んだことのない人が思わず読みたくなるように、作品を「一行ずつ」紹介してみます。

『壁-S・カルマ氏の犯罪』(芥川賞授賞作)

目覚めると、自分の名前を思い出せない。いわれのない窃盗罪に問われ、妙な裁判にかけられて・・・

『カンガルー・ノート』

目覚めると、スネにカイワレ大根が生えていた。病院では温泉治療を勧めらるが・・・

『人間そっくり』

ラジオ番組の脚本家の自宅に、自分は火星人だと言い張る男が訪れる。

『闖入者』

見知らぬ大家族に部屋を占領されてしまう。抗議しても多数決で否決され・・・

『水中都市』

父親と名乗る男が突然現れ、奇妙な魚に変形し・・・

なんかTV番組の「世にも奇妙な物語」みたいな展開が多いですが、決して薄っぺらな話ではありません。

作品の深みと重苦しさは、まさにノーベル賞級だと思います。

カゼと抗生剤

カゼ(風邪)の多くはウイルス感染によるものなので、抗生剤治療は無効であり不要です。

しかし、カゼの中には時々、細菌感染症が含まれていることも知られています。

ウイルス感染か細菌感染か、はたまたそれ以外の病原体(マイコプラズマなど)が原因か。

それらをただちに区別するのは困難ですが、病状や所見等から、おおまかに判別はできます。

患者さんのなかには、抗生剤の処方を希望される方が、今でもけっこう多いです。

逆に最近は、不要なら抗生剤は飲みたくないという方(=ほぼ正しい考えの方)もおられます。

そういったこともふまえて、いまの私の抗生剤処方スタンスはこうです。

(1)必要と思われる場合は、処方する。(必ず)

(2)不要と思われる場合は、処方しない。(なるべく)

(3)それらの中間の場合は、患者さんの希望を尊重する。

いや、こう書きましたが、(3)が多いのです。たとえばこんな感じ。

私「抗生剤は、あまり必要ないかもしれませんね」

患「念のため、出しといてもらえませんか」

私「ですよね」

この会話でもわかるように、最近私は、医学的正論ばかりを押し通すのはやめました。

治すべきは病気ではなく人なので。

休日加算

今日は独り言です。サラッと読み流して下さい。

日曜日や祝日に診療を行うと、通常は「休日加算」というものを算定することになります。

たとえば、休日当番医がそれに該当します。

休日加算によって診療報酬が増えるので、患者さんの窓口での支払いも、そのぶん高くなります。

この休日加算には、二つの側面があると思います。

ひとつは、医師(医療機関)にとっての休日勤務手当。

もうひとつは、不要不急な受診の抑制。休日の受診が便利だからといって、休日に集中しては困るのです。

日頃から日曜祝日診療をしている当院の場合は、少し状況が異なります。

原則として休日加算は算定できないキマリなのです。

お役人の言い分はこうです。

「いつも休日診療してるのなら、それはあなたにとっては平日と同じでしょ」

そんな石頭だから、休日診療をする医療機関が増えないのです。

ベスト電器

ヤマダ電機がベスト電器を買収することになりました。

「電機」と「電器」の違いを考察してみたい気もしますが、それはまた後日。

私の学生時代は、ちょうどオーディオ全盛期。行きつけは、福岡天神のベスト電器本店でした。

いまではあり得ないことですが、当時はオーディオ機器売り場だけで、3フロアぐらいあったのです。

スピーカー専用のフロアには、輸入スピーカーもずらっと並び、試聴コーナーが充実していました。

あこがれは「JBL 4343」。当時私が50代の大人だったら、思い切って買っていたかもしれません。

2本で100万円以上。なのに日本でバカ売れして、JBL本社が驚いたという逸話付きの名機です。

さらにすごかったのが「JBL パラゴン」。JBLコーナーのいちばん奥に鎮座していました。

何百万円か忘れましたが、夢のスピーカーでした。目の保養に、ときどき見たり触ったりしていました。

AKAIのオープンリールデッキを、悩んだあげくに買ったのもその頃でした。もちろんベスト電器本店で。

実家にTEACのを持っていたのですが、どうしてもAKAIが欲しくなったのです。私はマニアでしたから。

そんな思い出があるベスト電器ですが、最近はサッパリですね。

店員は多いけどオジサンばかり。売る気がない。商品知識に欠ける。ワーストな店になってしまいました。

私が通っていた頃は、業界首位だったんですけどね。いまや8位ですか。

買収されてもベスト電器の名称は残るようですが、中味がヤマダ電機では、名前を残す意味がありません。

一般の家電はヤマダで売り、ベストではマニア製品を売る、なんてのはどうですかね。

白川氾濫

「これまでに経験したことのないような大雨」によって、熊本は大きな被害を受けました。

昨日は熊本市を流れる白川が一部で氾濫し、私も恐ろしい目に遭いました。

私の自宅と職場の間に、その白川が蛇行しています。

通勤時にはどこかで橋を渡る必要があります。その区間に橋は4つ。

最初から大きな橋をめざせば良かったのですが、甘く見ていました。

私はいつも裏道を通って通勤しており、いちばん小さい橋を渡っています。昨日もそこに向かいました。

朝7時ごろ、その橋の手前に到着して唖然としました。

だって、濁流が橋の下と上を流れ、橋が水没しかけているのです。もう、目を疑いました。

橋を渡るのは危険どころか不可能です。

気が付くと、自分がいる道路も、見る見るうちに冠水していきます。

さすがに身の危険を感じました。慌ててUターン。

2度3度切り返す間にも、水位はどんどん増していき、道路と川の境界がわからなくなっています。

水と土砂とがれきに覆われた道を、恐る恐る走ると、ゴツゴツとなにか固いものを踏んでいる最悪の感触。

しかし、転んでもただでは起きないのが私。

Uターンの途中で、iPhoneを巧みに操り、濁流を間近で撮影。もちろん、迫力の伝わるビデオ撮影です。

ところがあとで見てみたら、映っていないのです。映っていたのは車のシートだけ。

どうやら、撮影開始ボタンと終了ボタンを逆のタイミングで押していたようです。

結構、あわててたみたいですね。

電子書籍

電子書籍。日本でも本格的に普及していくのでしょうか。

米国で電子書籍の分野を牽引する、AmazonのKindleが、近日中に日本でも発売されることになりました。

Googleは、これに対抗できる低価格でありながら高性能を謳うタブレット、Nexus7を発表しました。

日本でもついに楽天が、kobo Touchを発売します。税込7,980円という「挑戦価格」で参入です。

Microsoftは先日、自社製タブレットSurfaceを発表したばかり。Windows搭載が最大の武器です。

Appleも、電子書籍に使いやすいサイズの、iPad miniを発売するという「噂」があります。

そしてそれ以外の、多くのメーカーが製造するAndroidタブレットの数々。

個人的には、電子書籍を「読む」というライフスタイルが、いまひとつイメージできません。

いちばん本を読んで欲しいのはこどもです。その意味でタブレットは、取っ付き易いかもしれません。

でも小さなこどもには、紙の本を、汚したり破いたりしながら読んで欲しい。

私がこどもの頃に何度も読んだ偕成社の本は、ページの折り目やシミにさえ愛着がありました。

本をたくさん読むのもいいですが、同じ本を何度も何度も読む楽しみは、紙の本特有のものだと思います。

一方で、いまどきの中高生や大学生には、電子書籍がいちばんフィットするかもしれません。

大人にとっても、持ち運びを考えたら電子書籍は圧倒的に便利です。

私がいま、あまり読書できていない理由を挙げるとすれば、それは時間が足りないことです。

医学書やパソコン雑誌などの「実用書」は、必要に応じて必要な部分だけ「とばし読み」します。

最初のページから最後まで通して読む必要のある本は、よほどまとまった時間が無いと手が付きません。

そもそも「まとまった時間」なんてあるのか。ほとんど無いです。あったら別の用事をします。

時間があるとすれば「すきま時間」です。

その「すきま時間」利用して本を読もうとすれば、たしかに電子書籍がうってつけかもしれませんね。