東京の山手線は、1周34.5km。朝のラッシュ時には、24本の列車が同時に走っているそうです。
ある計算では、そのときの列車の長さを合計すると約5km。線路全体の1/7の長さに及ぶとのこと。
となると、もしも列車をいまの7倍に増便したら、山手線1周が全部列車でつながることになります。
1編成34.5kmの、長大なリング状の列車です。
その場合、列車はいつもホームにいます。そして時々動き、時々止まります。それが運行スタイルです。
もはや列車と言うよりは、ドア付き座席付きの「動く歩道」という感じです。
問題点があるとすれば、山手線全線、開かずの踏切になってしまうことですね。
調べてみたら、踏切は1カ所だけだそうですが、そこはもう使えません。
以前から、羽田空港を利用するたびに思います。九州便の搭乗口は遠すぎでしょう。
動く歩道を何度乗り継いでも、着かない。
これ以上歩いたら、成田まで着くんじゃないかと思うぐらいです(ウソ)。
そんなとき、あったらいいのが、「高速に動く歩道」です。
その仕組みはこうです。
まず、2つ並んだ動く歩道を考えてみましょう。
一方は低速、もう一方は高速。まず低速に乗り、速度に慣れたら、隣の高速に乗り移るわけです。
そんな歩道を何本か並べたら、もう一番高速のところは、すごいスピードになります。
ただし降りるときは、早めに低速部分に乗り換えておかないと、大変なことになります。
だから安全のため、到着地点にはマットが敷いてあります。