念願の、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-87.html" target="_blank" title="不活化ポリオワクチン">不活化ポリオワクチン</a>の定期接種が、いよいよ9月から始まります。
当院では本日から、予約受付を開始しました。
今日は、一般の方にはあまりなじみの無い、接種料金の話です。
定期接種の場合、ほとんどの市町村で、接種料金は無料です。
これは、被接種者の金銭的負担がないということであって、別の誰かが負担するということでもあります。
予防接種法では、定期接種の費用は、市町村が負担すると定めています。
実際に接種を行うのは医療機関です。
その医療機関からの接種報告を受けて、市町村がそれに見合った費用を支払う、という流れです。
各自治体がおおむね次のような計算式で金額を決めて、多くは医師会を通じて、医療機関に支払います。
接種費用 = ワクチン代 + 診察料 + 技術料(注射器代等含む) + α
今回の不活化ポリオワクチンの場合、ワクチン代はほぼ、全国一律5,450円(税抜き)です。
問題は、診察料や技術料をいくらに設定するか、です。そしてそれを決めるのは自治体です。
ここで自治体と医師会との「駆け引き」が出てくるわけです。
医療機関(医師会)としては、診察料等を十分考慮して欲しい。一方で自治体は、負担を減らしたい。
具体的には、診察料をすべて初診料に準じて考えるのか、2,3回目の接種は再診料として扱うのか。
そんなところでぶつかっています。こまかい話です。
費用は市町村によってかなり異なります。自治体と医師会の力関係(?)にも違いがあるのでしょう。
厚労省は一般論として、参考額を提示していますが、自治体への強制力はありません。
熊本市の数値は厚労省の参考額よりも安くなりそうで、どうも、医師会の力が「あと一歩」のようです。
こまかい話で恐縮です。