「見逃せばきっと後悔する」
Micorosoftが数日前にこう予告した記者会見が、昨日(日本時間)開催されました。
そして誰もが予想した通り、Windows搭載タブレットが発表されました。その名も「Surface」。
競争激しいタブレットの世界に参戦するからには、よほど自信があるのでしょう。
たしかにPCにおけるWindowsの圧倒的シェアを、そのままタブレットに持ち込めれば断然有利です。
「SurfaceはPCでありタブレットでもある」とMicrosoftのバルマーCEOは言っています。
どうやらSurfaceは、PCとタブレットの両方の機能をもつように設計されているようです。
先行するAppleは、MacとMacBookとiPadとiPhoneとを、それぞれ個別に進化させ続けています。
OSやクラウドによってデバイス間の連携を強めながらも、各デバイスの持ち味を生かしていく戦略です。
しかし、iPadの性能がアップすればするほど、MacBookとの境界が曖昧になってきたことも確かです。
Microsoftはそこに付け入って、「細分化しすぎた」ビジネスツールを統合しようという魂胆でしょうか。
Surfaceは明らかに、ノートPCを脅かす存在になるでしょう。
もっともMicrosoftは、もともとPCメーカーではないので自分には不利益は無いわけです。
これで3つのタブレット陣営が競うことになりましたが、その構造はかなりいびつです。
Androidタブレットを作っているメーカーはたいてい、WindowsPCも作っています。
つまり各社は、タブレットではGoogle陣営、PCではMicrosoft陣営という、ねじれ構造です。
おまけにGoogleが、自前のタブレットNexusを発表するのも間近。
はたして今後どのような展開になるのでしょうか、見ものです。