台風が2つ、同時に接近中です。
こどもの頃は、台風が来るとちょっとワクワクしたものですが、いまそんな不謹慎なことは言いません。
小学生の時、学研の「科学」の付録のロビンソン風速計を、2階のベランダに取り付けていました。
回転数で風速がわかるのです。台風が来るたびに、その風速を計測・記録していました。
ある時、かなり強烈な台風が来ました。
興奮しながら、窓から風速計を監視していたら、強風にあおられて風速計ごと飛んでいってしまいました。
これが私の記憶の中での、最初の台風被害です。
2番目の思い出は、自宅の2階の窓ガラスが割れた事件。
台風のさなか、妹をそそのかし、バルコニーに出るドアを少しだけ開けさせたのです。
当然のように強風が吹き込み、妹の力ではどうにもならない勢いでドアが解放。ドアのガラスが大破。
近所のおじさんにお願いして、激しい風雨の中、ドアにベニヤ板を打ち付けてもらいました。
10年近く前。猛烈な台風が熊本を襲ったとき、私はまさに心臓外科手術の執刀中でした。
ところが、手術室内のスタッフの挙動が怪しいのです。私に何か隠しているようなコソコソした態度。
手術が無事終了するやいなや、こう告げられました。
「先生のご自宅のガレージが飛んだそうです。」
どうやら、私の自宅の近所に住む、当時非番だった職員が、電話で手術室に逐一連絡していたらしいのです。
手術室のスタッフは、我が家のガレージが徐々に壊滅していく様子を、ライブで楽しんでいたようです。
他人の不幸は何とやら、です。