鶴亀算というのがあります。典型的な設問はこうです。
「鶴と亀があわせて6匹います。足の数をたすと全部で20本でした。鶴は何羽いるでしょう。」
足の数を数えられるほどなら、その前に鶴の数ぐらいわかりそうなものなのに、と子供の頃思いました。
それに、鶴の足の数と亀の足の数を「たす」こと自体に違和感があります。
両者があまり似ていないからです。
たし算には、同じようなものの数を合計する、という原則があると思うのです。
「家にある、鶏卵の数と米粒の数の合計はどれくらいか?」
この設問の場合は、圧倒的に数の違うものを合計することに違和感があります。
「あなたの身長と体重を合計するといくらですか?」
次元の異なるものをたす違和感。というか誤り。
「一郎と二郎、あわせて三郎」
元々たせない。
それで思い出すのは、ずいぶん前にテレビでやっていたお笑い芸人対抗のクイズ番組。
10対15ぐらいの点差で迎えた最終問題。
「数字を含む有名人の名前を30秒間で書けるだけ書け」だいたいそんな問題でした。
その数字の合計がそのままポイントに加算され、最終の勝敗が決まるという設定。
一方のチームは、坂上二郎や野口五郎などを書いて、着実にポイントを加算。
ところがもう一方のチームは、いきなり村田兆治を書いて1兆点以上を獲得。この結末には大笑いしました。
ちなみに兆の上は、京、垓、・・・と続き、最後の方に「極」が登場します。
いつか同様のクイズが出たら、「京極夏彦」でキマリですね。