暇なときに、テレビのチャンネルひねっていると(切り替えていると)、いつか見たことのある、映画のワンシーンが飛び込んでくることがあります。
便利なもので、リモコン操作によって、その映画名はすぐ特定できます。
「ネタばれ」しない程度のあらすじも、表示されます。
やはり前に観た映画でした。
ただ、詳しい内容が思い出せません。
結末はどうだったか? 今画面に出ている俳優の名前は?
そもそも、この映画面白かったのか? このまま見続ける価値はあるか?
そこでネット検索です。
画面の俳優が「スティーブ・ブシェミ」であることは、すぐ判明しました。
「ネタばれ注意」とかの警告に続いて、ストーリーも結末まで詳細に「ばらして」あります。
私が小学生の頃「ばらす」と言えば、「ある男子が好きな、特定の女子の名前を、他人に公表すること」でした。
「お前の好きな子、ばらずぞ」とか言い合ってました。
ところがあるとき、日頃温厚だった担任の大井先生が、烈火のごとく怒り出したのです。
「ばらすとは何事かっ!」
どうやら先生は、「ばらす」=「殺す」と勘違いされたようです。
いまでは考えられないほど、まっすぐな先生でした。
私たちを担任した次の年、その先生は教員を辞め、陶芸家になられました。
その名前を思い出したのは、40年ぶりです。
ためしにネット検索してみたら、なんとヒットしました。84歳でご健在のようです。
玉祖焼(たまそやき)の窯元、大井可笑(おおいかしょう)さんです。
こんど休みがとれた時に行くところが決まりました。