こどもの発想

大人になると、固定観念が邪魔をして、画一的な思考になりがちです。

だからこどもに接したとき、しばしばその発想の自由さに驚かされます。

最近の例。診察室で、おなかが痛む子を前にして。

私「いちばん痛いときを10としたら、今は何ぐらい? 5ぐらい?」

子「いちばん痛いときでも3ぐらい」

大人の世界で通用する尺度を持ち出して相対評価を試みたら、こどもは、いきなり絶対評価をしたわけです。

小さい頃の娘との会話。

娘「色の中で何がいちばん好き?」

私「水色」

娘「数字の中で何がいちばん好き?」

私「7」

娘「じゃあ、水色と7では、どっちが好き?」

こどもたちのように、カテゴリーだとか、次元だとかに縛られない、自由な発想をしたいものです。

蛇足

「子供」という表記は差別的だそうで、マスコミでは「子ども」か「こども」を使っています。

今日のブログも、「子供」と書いて不快な気持ちになる方に配慮して「こども」にしました。

当の「こども」たちには何の関係もない、大人の論理です。