熊本では部分日食でしたが、それすらも、天気が悪くて見えませんでした。がっかりです。
ところで、今回の金環日食を機に再認識した、いくつかの科学的事実があります。
「大きさがまったく異なる天体なのに、太陽と月は地球からの見かけの大きさがほぼ同じ」
偶然にも、太陽と月の距離の比率と直径の比率がだいたい同じということです。
だから皆既日食もあれば金環日食も楽しめる。
でも太陽はやがて赤色巨星となって膨張するので、その後は金環日食ばかりですね。
「月食は満月の夜に、日食は新月の昼に起きる」
残念ながら、半月とか三日月は月食にはなりません。なったら形が面白そうなんだけど。
「新月は、目に見えないだけで、毎月空には昇っている」
たまたまその後ろを太陽が通過したときに、影となった新月が見え、人はそれを日食という。
つまりわれわれは日食のとき、突如出現した新月に驚いているようなものです。
だから、日食の主役って、月なのでは?
そこで、その主役である、日食時に見える黒い月のことを「影月」と命名してみました。
念のため調べたら、月食のとき、月が地球の半影に入った状態を「半影月食」というらしく、この4文字の中に「影月」が含まれています。
まぎらわしいので「影月」はやめて、「陰月」でどうか。
と思ったら、これは旧暦4月の異称とのこと。じゃあ「暗月」ではどうだ。
調べたらこれ、新月と同じ意味でした。だから日食時の月の呼び名としても、うってつけかも。