世界で稼働する、携帯端末などの個人用モバイル機器は、2016年までに80億台を超えると予測されるそうです。
つまり世界人口を超えてしまうわけです。
自宅でも職場でもどこにでも、なんらかのネット機器や端末がそこらじゅうにあります。
トイレにケータイを持ち込む若者も、増えているそうです。
iPhoneやiPadは、専用の防水ケースが売られているので、風呂でも使えます。
やがて普及するであろうスマートTVでは、スマホをリモコン代わりに使うと思われます。
照明をつけたり、エアコンの温度調整も、スマホでするようになるでしょう。
ひとたびリビングのソファーに座ったら、もはや体を動かす必要がなくなります。
モバイル機器が進歩するほど、人が「モバイル」でなくなっていくというわけです。
考えてみると、30年以上前の私の学生時代の生活にも、少し似ています。
当時、冬にはコタツの中で根の生えたように暮らしていました。
テレビも電話も部屋には無く、もちろんパソコンもケータイもゲーム機もありません。
手の届く範囲に、本や雑誌や食糧などの必要物品を配置し、蛍光灯のON-OFFは垂れ下がる長いヒモによって行い、ステレオのスイッチ類は長い棒を操ってコントロールしていました。
当時はそれでも、便利で快適な極楽生活と思っていたんですけどね。