震災と首相

震災後1年。さまざまな問題点が浮き彫りになりました。

そのうちひとつだけ挙げるとすれば「総理大臣のリーダーシップの欠除」

これは当時の菅首相個人の問題ではなく、国の体制の問題です。

原発事故現場からの撤退を打診する東電幹部を、菅氏が怒鳴ったと、それが彼の唯一の功績のように言われています。

これを聞いて一瞬だけ、米国大統領を描いたドラマのシーンを思い出しました。

ただし、大統領のように絶大な権限と自信をもって怒鳴ったのではなく、ただのイラ菅だったのかもしれません。

米国のように日頃から戦争をしているような国は、緊急事態への対応がしっかりしています。

平和ボケしている日本でも、非常時の体制は固めておかなければなりません。

官僚は法に縛られるので、あらかじめ決めていないことは何もしません。

政治家が決断をするしかないです。そしてその権限は信頼できる首相に集中すべきです。

与党内の派閥の力関係で、選ばれたりすげ替えられたりする日本の首相には、強いリーダーシップは期待できないのでしょうか。

その意味で、首相公選制の導入は面白いかもしれません。