中国とiPad

iPadの商標権を巡って、中国の企業、唯冠科技がAppleを訴えています。

驚きました。中国には知的財産権という概念がないと思っていたので。

Appleにとっては、この中国企業に支払う和解金など微々たるものでしょうが、相手の思い通りになるのもムカつきます。

このさい、中国向けiPadだけ名前を変えてしまいましょう。

そこで提案。「Apple Pad」なんていかがでしょう。あっ、その商標権は安くしときますよ。

皮肉なことに、AppleのiPadを実際に製造しているのも、中国の企業です。

鴻海精密工業というその会社は、Foxconnというブランドの、世界最大の電子機器受託生産企業ですが、いま人権問題で非難を浴びています。

労働条件が劣悪すぎる、と。

発注元のIT企業も、ある意味「同罪」なので、批判されています。

Appleのみならず、HPもDELLもソニーも任天堂も、Foxconnに製造を委託していますが、その中でもAppleが、批判の矢面に立たされています。

私に言わせれば、とんだとばっちりです。

そもそも、iPadとWiiとXboxが、中国の同じ工場で作られているというのが驚きです。

秘密は漏れないのか、心配になりますが、それについては答えが見つかりました。

どうやら、警備が恐ろしく厳重みたいです。外部に対しても、内部に対しても。

iPhoneの試作機を紛失した職員が、社内での取り調べ後に自殺した話は有名ですが、それ以降も、自殺者が相次いでいるそうです。

知的財産権どころか人権もあやうい国ですが、市場としての魅力は絶大なんでしょうね。