ホイットニー・ヒューストンが亡くなりました。
Appleが運営する英国のiTunes Storeが、こともあろうに彼女の訃報が伝わった直後に、そのアルバム価格を引き上げ、批判を浴びています。
「便乗商法」としては愚策。まったくがっかりな話です。
真相は、ソニー・ミュージックが楽曲の卸値を引き上げたため「自動的に」小売価格が上がった、ということのようです。
卸値を上げた理由は、「社員の人為的ミス」とソニーは言い訳しています。
まさか「この機に乗じて一儲けしようと思いました」とも言えないでしょう。
しかし、ソニーが原因であったとしても、結果としてAppleの評判も落としたとすれば、iTunes Storeの料金システムに問題があることが、今回露呈したわけです。
音楽のネット配信において、現時点で圧倒的シェアを占めているのはiTunes Storeですが、Amazonがシェアを伸ばし、Googleも攻勢をかけています。
Appleは安穏としてはいられません。
とりあえず、Appleが今回採るべき「便乗商法」は、ホイットニーの楽曲の「値下げ」でしょう。