年末から最大の悩みだった電子カルテのシステム障害が、本日やっと解決しました。
トラブルの原因は、伏兵「サブネットマスク」でした。
電子カルテの端末は院内LANでつながっていて、それぞれに「プライベートIPアドレス」というものを割り当てています。
サブネットマスクは、そのIPアドレスの「付け足し」みたいなものだろうと、これまで私は思っていました。
なので、何らかの原因でサーバーのサブネットマスクが空欄になっていたことも、見て見ぬふりをしてきました。
しかし今日、その空欄に「255.255.255.0」という呪文を記入することですべてが解決しました。
調べてみるとサブネットマスクは、IPアドレスのグループ分けを管理する大事なものだったのですね。
ところで、インターネットの拡大に伴って、IPアドレスが足りなくなっています。
こちらの方は「グローバルIPアドレス」という、世界中で重複のないアドレスです。
いまのIPアドレス(IPv4)は、「192.168.0.1」みたいに0~255の数値が4つ並んでいて、理論上は256の4乗=約43億通りの組み合わせがあります。
しかし、パソコン、携帯はもちろん、ゲーム機やテレビまでがネットにつながる時代にもなれば、世界の人口よりも少ないアドレス数で足りるはずもありません。
そこで登場するのが、新しいIPアドレス体系IPv6です。
IPv6では16進数を4桁ずつ区切って32桁並べます。組み合わせは16の32乗。
これはおよそ340兆x1兆x1兆という巨大な数です。
全人類に一人1兆個ずつアドレスを割り振っても、まだ大余りです。
よほどアドレス不足に懲りたのでしょうか、膾(なます)を吹いてる感じです。
100兆個ぐらいでよかったのでは?