こどもの頃、親に買ってもらった科学百科事典を読んでいちばん驚いたことは、太陽よりも大きい星があることでした。
忘れもしない、その星の名前は「ベテルギウス」
その後50年近く、私の記憶の片隅に押しやられていたベテルギウスですが、最近にわかに脚光を浴びています。
この星が、もうじき寿命を迎えて超新星爆発を起こすらしいからです。
宇宙の時間で「もうじき」と言われても、数億年ぐらいのスケールがありそうですが、ことベテルギウスに関しては、100万年以内に爆発すると予測されています。
宇宙的には、きわめて切迫した、秒読み状態らしいです。
大爆発の33時間前に、まずニュートリノが放出されるそうです。
大爆発の1時間後から異常に輝きはじめ、3時間後には「半月と同じ明るさ」になるとのこと。
宇宙の出来事なのに、「時間単位」で出来事が進むところに、「ビッグバン」に通じるすさまじい勢いを感じます。
今夜、久しぶりに夜空を見上げてみました。
ベテルギウスは、冬の星座オリオン座の左上の角の、オレンジ色の星です。
爆発するなら冬の間にして欲しい。