友達5000人

Facebookでは、「友達」を5000人まで登録することができます。

ある指南書によれば、5000人を超えそうになったら、付き合いの薄い友達の登録を削除しなさい、とのこと。

またその指南書によれば、投稿活動は1日3回程度までにしなさい、とのこと。

もしも、活動的な友達が5000人いて、彼らがみな1日3回の投稿を行ったとします。

すると毎日15,000件の投稿を目にすることになります。

Facebookをしていない人なら、メールで考えてみて下さい、毎日1万5000通のメールが送られてくる状況を。

これらはすべて、広告等ではなく「友達」からのメールなので、チラッとでも目を通したい。

しかし1通10秒で速読するとしても、15万5000秒かかります。これはなんと、43時間に相当します。

1日に43時間を工面することはできません。

実際には単純計算の通りにはならないとしても、友達の数もほどほどにしないと、自分の首を絞めることになります。

それと同時に、各人の投稿数もあまり多くならないように、気をつけなければなりません。

そういうわけで私のFacebookでは、友達の数は全然増えず、投稿も少ないです(言い訳)

芥川賞

ブログという一応の執筆活動を行っている私としては、一定の評価を受けた文章を手本にして研鑽を積む必要があると考えて昨年芥川賞を受賞した西村賢太著の「苦役列車」を読んでみたところ、思いの外引きつけられたのはお世辞にも上品とは言えないその内容ではなく句点( 。)の少ないその文体であり、これまでに私が学会や論文などで使う文章の基本と考えていた簡潔明瞭で短い文をヨシとすることが学術論文や実用書ではそうであったとしてもいわゆる文学作品においては当てはまらず、むしろ句点が少ないことによってひたすら読み進むほかは無い状況に読者を追い込み作品世界にのめり込ませる手法はさすがと感じ入り、試しに今回このような句点はおろか読点も少ない長文ブログに挑戦してみたのだけども意外にもどんどん筆が進み、書きながら多少の呼吸苦を感じながらも気持ちを一気に放出させるにはこの文体もいいなと思いました。 

ところで、今回受賞した田中慎弥氏も、西村賢太氏に匹敵するぐらいの「くせ者」ですね。

IPアドレス

年末から最大の悩みだった電子カルテのシステム障害が、本日やっと解決しました。

トラブルの原因は、伏兵「サブネットマスク」でした。

電子カルテの端末は院内LANでつながっていて、それぞれに「プライベートIPアドレス」というものを割り当てています。

サブネットマスクは、そのIPアドレスの「付け足し」みたいなものだろうと、これまで私は思っていました。

なので、何らかの原因でサーバーのサブネットマスクが空欄になっていたことも、見て見ぬふりをしてきました。

しかし今日、その空欄に「255.255.255.0」という呪文を記入することですべてが解決しました。

調べてみるとサブネットマスクは、IPアドレスのグループ分けを管理する大事なものだったのですね。

ところで、インターネットの拡大に伴って、IPアドレスが足りなくなっています。

こちらの方は「グローバルIPアドレス」という、世界中で重複のないアドレスです。

いまのIPアドレス(IPv4)は、「192.168.0.1」みたいに0~255の数値が4つ並んでいて、理論上は256の4乗=約43億通りの組み合わせがあります。

しかし、パソコン、携帯はもちろん、ゲーム機やテレビまでがネットにつながる時代にもなれば、世界の人口よりも少ないアドレス数で足りるはずもありません。

そこで登場するのが、新しいIPアドレス体系IPv6です。

IPv6では16進数を4桁ずつ区切って32桁並べます。組み合わせは16の32乗。

これはおよそ340兆x1兆x1兆という巨大な数です。

全人類に一人1兆個ずつアドレスを割り振っても、まだ大余りです。

よほどアドレス不足に懲りたのでしょうか、膾(なます)を吹いてる感じです。

100兆個ぐらいでよかったのでは?

ベテルギウス

こどもの頃、親に買ってもらった科学百科事典を読んでいちばん驚いたことは、太陽よりも大きい星があることでした。

忘れもしない、その星の名前は「ベテルギウス」

その後50年近く、私の記憶の片隅に押しやられていたベテルギウスですが、最近にわかに脚光を浴びています。

この星が、もうじき寿命を迎えて超新星爆発を起こすらしいからです。

宇宙の時間で「もうじき」と言われても、数億年ぐらいのスケールがありそうですが、ことベテルギウスに関しては、100万年以内に爆発すると予測されています。

宇宙的には、きわめて切迫した、秒読み状態らしいです。

大爆発の33時間前に、まずニュートリノが放出されるそうです。

大爆発の1時間後から異常に輝きはじめ、3時間後には「半月と同じ明るさ」になるとのこと。

宇宙の出来事なのに、「時間単位」で出来事が進むところに、「ビッグバン」に通じるすさまじい勢いを感じます。

今夜、久しぶりに夜空を見上げてみました。

ベテルギウスは、冬の星座オリオン座の左上の角の、オレンジ色の星です。

爆発するなら冬の間にして欲しい。

エヘン虫

受験の季節になりました。

そこで今年も、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-70.html" target="_blank" title="センター試験">センター試験</a>の試験監督をした時の思い出話をひとつ。

試験中、部屋に響くのは鉛筆のカツカツいう音と紙のこすれる音、ときおり受験生の咳払い。

異様な静寂に包まれ、受験生でなくても、その場に居る者はみな緊張が高まっています。

学生は問題を解くことに集中しているので、まだマシです。咳払いも遠慮無く行います。

ところが試験監督はそういうわけにはいきません。学生を妨げてはならないからです。

咽頭喉頭部に「エヘン虫」がたまってきても、小さく控えめな咳払いでしのぎます。

そうこうするうちに、変な欲求にかられます。

思いっきり大きな声で、「とりゃあ~」とか「せいやあ~」とか叫んでしまう自分を空想してしまうのです。

私の絶叫のあと、一瞬の間があって、「びっくりしたぁ」と受験生たちが爆笑、部屋全体の雰囲気がなごみ、いい意味で緊張がとれて、何事も無かったかのように試験が粛々と進行していく・・・

なんてわけにはいかないでしょう。

私は取り押さえられ、翌日の新聞紙上に踊る見出しはおそらくこんな感じ。

「試験監督絶叫し受験生混乱 『エヘン虫』に耐えきれず」

そんな空想をしているうちにようやく時間が来ます。

「鉛筆を置きなさい」と、必要以上に大きな声で言ったりして、私のノドのイガイガもほどけるのです。

タイムマシン

お正月休みに考えたこと。

もしも一度だけ、過去の世界にタイムトラベルできるとしたら、どの時代に戻りたいか?

個人的には、いろいろな局面がありますが、「一度だけ」というのなら、これでしょう。

「震災前に戻って、地震と津波を予告し原発事故を警告する」

ではその場合、どのような方法で「当時の」人々を説得すればよいのか。

震災後の新聞などを見せたところで、そんなものは偽造と思われるのがオチでしょう。

そもそも、自分が未来から来たことを、どうやったら信じてもらえるか。

私の作戦はこうです。

2月頃の日本に戻り、テレビ局などに、3.11巨大地震の予告状を送付します。

「人騒がせなイタズラ」と世間で話題になるように、根気よく毎日送り続けます。

3月11日の午後2時半ごろ、ミヤネ屋生放送中のテレビ局に赴き、自分が「予告者」であることを告げます。

スタッフに取り押さえられ、警察に通報されます。

まさにそのとき、地震発生。

ここからが私の出番です。

不幸中の幸といえるのは、地震から津波までにタイムラグがあること。

とはいえ、わずか数十分間で、完璧な避難と原発対策を講じさせることができるのか。

タイムトラベル前に、完璧な津波対策マニュアルを準備してから、出かける必要がありそうです。

そんなことを考えていて、待てよ、と思いました。

そのようなマニュアルを、日頃から作っておけば済むことではないのか。