iPhone4S発表

Apple本社における新製品発表が、日本時間の本日午前2時から行われました。

私は夜中に起きてネットでニュースを見ようと、目覚ましを3時にセットして、昨夜は少し早寝しました。

が、何しろ眠くて、目覚ましのスヌーズを無限に繰り返し、結局起床したのは朝5時。

そして知ったことは、新iPhoneが「5」ではなく「4S」というマイナーバージョンアップだったこと。残念です。

こうなったら来年発売(?)の「5」を待つしかないでしょう。

ところで今回からiPhoneは、日本ではSoftBankとauの両方から発売されることになりました。

同じ製品がライバル2社から発売されるとなれば、利用料金などの価格競争が期待できます。利用者にとっては選択の幅も広がります。

一方でauとSoftBankにとっては、苦しい戦いが始まります。

今(10/5午後11時20分)両社のHPを見てみたら、とても興味深いことに気付きました。

auのトップは「iPhone4S」、ところがSoftBankはまだ「iPhone4」。

まさに、責めるauと守るSoftBankという構図を象徴するかのようでした。

脂肪税

デンマークで「脂肪税」導入、と聞いて思わずおなかに手をやりました。

まさか、体脂肪率に応じて所得税率を決める? 

実際には、バターなどに対する課税のようです。生活習慣病を予防し、平均寿命を伸ばすのが目的とのこと。

デンマークと言えば、所得税*50%、消費税25%でありながら、「世界でもっとも住みやすい」と評価されている福祉国家です。

デンマークの平均寿命は79歳(2009年)。それほど悪い数値ではないような気もしますが、平気寿命が83歳で世界1位の日本に当てはめると、79歳というのは1990年時点の数値です。

日本が寿命を4歳伸ばすのに20年かかったと思えば、並大抵のことではないのでしょう。

さらに調べてみると、1972年にはデンマークも日本も、ともに平均寿命は73歳でした。

私が生まれた1960年までさかのぼると、日本68歳、デンマーク72歳。

デンマークは伸び悩んでいるというよりも、もはや成熟してしまっているのかもしれません。

福祉国家を自認するデンマークとしては、この成熟に満足してはいけないと、脂肪税導入に踏み切ったのでしょうか。

そのうち「糖質税」とか「プリン体税」とかも出てきそうです。

*(住民税やその他の複雑な税を含む。算出法により異なります。)

ミニカルテという試み

本日、当院は開院4周年を迎えました。さて・・・

よその医療機関では誰もやってないだろう、と思うのは「ミニカルテ」。

開院当初から続けている、A6サイズの診療手帳を、そのように呼んでます。

その日の診療内容(病歴・所見・処方・検査結果など)と、私からのコメント(診断・見通し・注意点など)をすべて記入して、患者さんに渡します。

口で説明するだけでなく、印刷して、おまけにノート方式にして記録を蓄積していけば便利だろうと、そんな思いで導入したのですが、現在に至るまで、苦労の連続です。

ミニカルテの内容を全部手入力するとなると、それだけで1人当たり5分も10分もかかります。さすがに診療が滞ります。時間短縮と省力化のためには、電子カルテと連動するしかないと考えて、電カル会社と交渉しました。

数社からは門前払いされましたが、2社が興味を示してくれました。そのうちアガペ社は、社長自ら私のアイデアを高く評価してくれました。面白いアイデアなのでぜひ当社でやらせてほしいと。

私のアイデアを盛り込むためには、電子カルテのプログラムを書き換えて、新バージョンを作ってもらわなければなりません。上京して、開発担当者と細かい仕様を打ち合わせ、その後もメールでやりとりしながら、修正作業を繰り返しました。完成したのは開院の直前。

電子カルテの内容がそのまま印刷される仕組みなので、2号用紙部分さえきちんと記載してあればよいのです。でもこれがたいへん。いちばん大事なコメントの入力だけでも、一人当たり1,2分の時間を要します。

毎日多量の文章を急いでキー入力するので腱鞘炎になりました。ひところは、腕に装具を付け、手首には毎週ステロイド注射をしていました。スタッフに口述筆記してもらうことも考えましたが、誤変換チェックの手間を考えると、かえって時間がかかりそう。

面倒なことしてるなあ、という思いもありますが、誰にもマネできない(したくもない?)ことをしている自負もあります。時々「ミニカルテは助かります」と言ってくれる患者さんの言葉に励まされて、痛む右手首をさすりながら、今日もコメント入力しています。

※熊本市医師会発行の「森都医報」9月号に投稿したものを転載しました。

 投稿時には「アガペ社」の部分を「A社」と記載していました。