「完結出生児数」が初めて2人を下回ったと、最近厚労省が発表しました。
私は初めて聞く言葉ですが(もしかして学生時代に公衆衛生学の授業で習ったかも知れませんが)、「完結出生児数」とは、結婚した夫婦の間に生まれる子供の数のことだそうです。
これまでによく聞いていた「合計特殊出生率」は、未婚既婚を問わず、女性が生涯に産む子供の数。
これが減っている原因は、晩婚化や未婚者の増加だろうと思われてきました。
ところが今回、結婚した夫婦の子供も減っていることが判明したわけです。
晩婚化が進んだために、結婚しても出産適齢期を逃してしまう、そのように分析されています。
少子化問題は深刻です。
中国のような「一人っ子政策」をとったわけでもないのに、どうして日本でここまで子供が減ったのか。
それは日本が、働く女性にとって「結婚しにくい」「産みにくい」「育てにくい」国だからでしょう。
社会のしくみが実質的に「一人っ子政策」として機能しているわけです。
私も、「女性の職場」の事業主として、それが痛いほどわかります。
これから日本は、問題点をひとつひとつ解決しなければなりません。
子供の3,4人、楽勝で育てられるような国になるといいのですが。