小沢一郎氏の急病は、尿管結石でした。仮病ではなかったようです。
尿管結石といえば、私もわずらったことがあります。15,6年前、勤務医時代のことです。
職場で激烈な腰痛が出現。尿は醤油のような色。潜血反応の検査をするまでもありません。
ただちに点滴と鎮痛剤の注射を行い、なんとか切り抜けました。職場が病院だと助かります。
しかしその後も同様の「発作」を繰り返すので、ついに体外から衝撃波を当てて結石を破砕する治療(ESWL)を受けることになりました。
これが痛かったのなんの。私の石が坐骨神経に近いところにあり、1回の衝撃波を当てるたびに、激痛が走るのです。石がなかなか砕けず、私は100発以上の衝撃波(激痛波)に耐え続けました。
その治療室の扉にはガラス窓があり、廊下から中の様子が丸見えです。
私の姿も覗き見られたことでしょう。私が激痛に悶えていると聞いて、わざわざ駆けつけた者もいたはずです。
まさにその治療中に、アクシデントは起きました。
何らかの理由が生じて、泌尿器科の担当医が突然、私に尿道カテーテルを挿入し始めたのです。
約1分間、私の下半身は、廊下に向けて公開されてしまいました。
かくして、私の尿管結石治療は、痛恥ずかしい記憶として残っています。