脂肪税

デンマークで「脂肪税」導入、と聞いて思わずおなかに手をやりました。

まさか、体脂肪率に応じて所得税率を決める? 

実際には、バターなどに対する課税のようです。生活習慣病を予防し、平均寿命を伸ばすのが目的とのこと。

デンマークと言えば、所得税*50%、消費税25%でありながら、「世界でもっとも住みやすい」と評価されている福祉国家です。

デンマークの平均寿命は79歳(2009年)。それほど悪い数値ではないような気もしますが、平気寿命が83歳で世界1位の日本に当てはめると、79歳というのは1990年時点の数値です。

日本が寿命を4歳伸ばすのに20年かかったと思えば、並大抵のことではないのでしょう。

さらに調べてみると、1972年にはデンマークも日本も、ともに平均寿命は73歳でした。

私が生まれた1960年までさかのぼると、日本68歳、デンマーク72歳。

デンマークは伸び悩んでいるというよりも、もはや成熟してしまっているのかもしれません。

福祉国家を自認するデンマークとしては、この成熟に満足してはいけないと、脂肪税導入に踏み切ったのでしょうか。

そのうち「糖質税」とか「プリン体税」とかも出てきそうです。

*(住民税やその他の複雑な税を含む。算出法により異なります。)