妖怪人間ベム

「ゲゲゲの鬼太郎」と「妖怪人間ベム」

子どもの頃みた不気味なアニメの双璧ですが、そのテイストはかなり異なりました。

ゲゲゲが東洋風なら、ベムは西洋風。

前者は、暗いストーリーの中にもふざけたキャラが出てきて、不気味だけども怖くない。

一方後者は、全体のトーンや登場人物がすべて暗く、しばしば後味の悪い結末でした。

そのベムの実写版のドラマが始まったので、期待せずに見てみましたが・・・

残念ながら、アニメ版とはまったく別モノでした。

まるで刑事ドラマ? あるいは学園ドラマ? まるで異国情緒なし。 

キャスティングにも問題あり。

ベムがだめ。

一般人としゃべりすぎ。

私のイメージでは、ベム役にうってつけなのは、山崎努か平幹二朗。

不気味さと老獪さが必要なのです。

ベロもだめ。

子供が演じるとダメだと思う。香取慎吾を特殊効果で縮めた感じが適役か。

ベラは意外とよかった。

少子化

「完結出生児数」が初めて2人を下回ったと、最近厚労省が発表しました。

私は初めて聞く言葉ですが(もしかして学生時代に公衆衛生学の授業で習ったかも知れませんが)、「完結出生児数」とは、結婚した夫婦の間に生まれる子供の数のことだそうです。

これまでによく聞いていた「合計特殊出生率」は、未婚既婚を問わず、女性が生涯に産む子供の数。

これが減っている原因は、晩婚化や未婚者の増加だろうと思われてきました。

ところが今回、結婚した夫婦の子供も減っていることが判明したわけです。

晩婚化が進んだために、結婚しても出産適齢期を逃してしまう、そのように分析されています。

少子化問題は深刻です。

中国のような「一人っ子政策」をとったわけでもないのに、どうして日本でここまで子供が減ったのか。

それは日本が、働く女性にとって「結婚しにくい」「産みにくい」「育てにくい」国だからでしょう。

社会のしくみが実質的に「一人っ子政策」として機能しているわけです。

私も、「女性の職場」の事業主として、それが痛いほどわかります。

これから日本は、問題点をひとつひとつ解決しなければなりません。

子供の3,4人、楽勝で育てられるような国になるといいのですが。

秘書「Siriさん」

iPhone4Sの新機能「Siri(シリ)」が話題沸騰中だそうです。欧米での話ですが。

ご存じの方も多いと思いますが、Siriとは、音声による「バーチャル秘書」機能のことです。

話しかけるだけで、メールの送信や、ネット検索、天気予報を聞いたり、アラームを設定することもできるようです。

日本語にはまだ対応していないとのことですが、もしやと思って試してみると、意外にも、私のiPhone4SにもSiriさんがいました!(*)

発音はロボット調ですが、女性の声で英語を話します。

Siriさんに英語(または日本語の固有名詞混じりで)何か尋ねると、彼女は精一杯、何か教えてくれたり、音楽をかけたりしてくれます。

私の発音が悪いためか、しばしばトンチンカンな英会話になって大爆笑ですが、慣れれば楽しく会話できます。意外と英語の勉強にもなったりします。

どうもこのSiriさん、ユーモアのセンスをお持ちのようです。

海外でも話題になっている、有名な面白Siri問答(を和訳したもの)のいくつかをご紹介します:

ユーザー「名前は?」

Siri「Siriです。もう知ってるでしょう」

ユーザー「私って太ってる?」

Siri「答えない方がいいと思います」

*追記

どのiPhone4SにもSiriさんはいるようです。ただ、日本語がわからないだけです。

アキレスと亀と年金

まず、「アキレスと亀」の話を復習。

アキレスという、足の速い人が、のろまの亀を追いかけます。

いま亀のいる位置まで、アキレスが到達したとき、亀はもう少し向こうまで進んでいます。

アキレスがその場所まで走っても、亀はもう少し先にいます。

アキレスがいくら追いつこうとしても、常に亀はその先にいる。

永久に追いつけない。

この話を初めて聞いた幼少期、本当に追いつけないような気がしたものです。

さて、年金です。

厚生年金の支給開始年齢は、現在65歳に向かって段階的に引き上げられているところですが、これがやがて68歳、あるいは70歳になりそうな話が出てきました。

開始年齢に到達したと思ったら、それが延長されている。

やっとそこまで追いついたと思っても、また延長されている。

こうして永久に追いつけない(その前に寿命が来る?)。

サムスンとApple

Googleとサムスンが、最新のAndroid 4.0搭載スマートフォンを発表しました。

この発表は先週行われる予定でしたが、

「世界がジョブズ氏への弔意を示しているこの時期に、新製品を発表するのは適切ではない」

という理由で延期されていました。そこには3つの思惑があると思います。

(1)企業イメージへの配慮

しばらく喪に服した後に発表したほうが、企業としても好印象だろう。

(2)宣伝効果

iPhone4Sフィーバーの「裏」で発表するのは目立たないのではないか。

(3)販売戦略

iPhone4Sが市場でひととおり評価されたタイミングで、iPhoneよりも優れた面を強調して発表すれば、製品の優位性をアピールできる。

すでにサムスンは、7月~9月のスマホ販売数で、iPhoneの販売数を超えて世界一となりました。

Appleとは、激しい「特許合戦」を繰り広げているサムスンですが、iPhoneやiPadの主要部品(プロセッサ)をAppleに提供しています。

Appleファン(=アンチAndroid)の私から言わせてもらえば、サムスンから部品を調達するのには抵抗があるのですが、どうもサムスンの部品は品質がいいらしいのです。

ホットスポット騒ぎ

世田谷でホットスポットが見つかったと聞いて、はじめは、原発事故の影響の大きさに驚きました。

ところがよく調べてみたら、原因は民家の床下に「埋蔵」されていたラジウムだったと。

この顛末を聞いて、松本サリン事件を思い出しました。

オウム真理教のしわざであるにもかかわらず、当初は第一通報者の河野さんが濡れ衣を着せられ、家宅捜索を受けました。

その結果、たまたま自宅内にあった「薬品類」が発見され、それがサリンとは無関係の薬品であるにもかかわらず、「やはり怪しい」との烙印を押され、冤罪事件が発展しました。

今回は逆に、個人宅の「薬品」が原因だったのに、原発(=東電)が濡れ衣を着せられたわけです。

ホットスポットと聞けば、条件反射に原発事故の影響と思い込んでしまう。

冷静な判断力を失いかけていなかったか、ふと考えさせられる、ラジウム事件でした。

iPhone4S購入

本日発売、iPhone4S。もちろん、即日購入です。Appleファンなので。

じつは、昨年iPhone「4」を買ったばかりで、しかも発売されたのが「5」ではなく「4S」だったので、まだ買い換えるつもりはありませんでした。

ところが、「4S」の発表直後にジョブズが死去。ならば「4S」はジョブズの遺作?

さらに、4S = for Steveということも判明(?)。

「4S」を買わずして、どうしてApple信者と言えるでしょう。

まさにメモリアルiPhoneなのです。

もちろん購入したのは、SoftBankから。Appleファンならそうするでしょう。

だって孫正義は、SoftBankのホームページでジョブズへの追悼文を掲載しています。

ところがauのHPには、ジョブズのジョの字も見当たりません。

それにしてもSoftBank、発売直後からいきなりシステムダウンしてしまいました。

登録が集中したためだそうです。そんなこと、わかってるでしょうに。

だいたい今回の「4S」は、予約の取り方と初日の販売予定数がムチャクチャです。

私が購入したSoftBankショップの初日販売数は、昨年の「4」のときはわずか5台だったのに、今日の「4S」はなんと50台。

店員もてんやわんや。そりゃシステムダウンも当然でしょう。

auというライバルが出現して、SoftBankも焦っているようです。

尿管結石

小沢一郎氏の急病は、尿管結石でした。仮病ではなかったようです。

尿管結石といえば、私もわずらったことがあります。15,6年前、勤務医時代のことです。

職場で激烈な腰痛が出現。尿は醤油のような色。潜血反応の検査をするまでもありません。

ただちに点滴と鎮痛剤の注射を行い、なんとか切り抜けました。職場が病院だと助かります。

しかしその後も同様の「発作」を繰り返すので、ついに体外から衝撃波を当てて結石を破砕する治療(ESWL)を受けることになりました。

これが痛かったのなんの。私の石が坐骨神経に近いところにあり、1回の衝撃波を当てるたびに、激痛が走るのです。石がなかなか砕けず、私は100発以上の衝撃波(激痛波)に耐え続けました。

その治療室の扉にはガラス窓があり、廊下から中の様子が丸見えです。

私の姿も覗き見られたことでしょう。私が激痛に悶えていると聞いて、わざわざ駆けつけた者もいたはずです。

まさにその治療中に、アクシデントは起きました。

何らかの理由が生じて、泌尿器科の担当医が突然、私に尿道カテーテルを挿入し始めたのです。

約1分間、私の下半身は、廊下に向けて公開されてしまいました。

かくして、私の尿管結石治療は、痛恥ずかしい記憶として残っています。

三権分立

ジョブズ氏関連の報道を見ようと、昨夜はNHKと民放2局のニュース番組をくまなく見ました。

どの番組も、ジョブズを差し置いて、トップニュースは小沢一郎氏の初公判関連でした。

おかげで小沢氏の会見を3回も見る羽目になりました。

その中で、あのふてぶてしい小沢氏が、記者の質問にキレて、こう言いました。

「じゃあ、君は三権分立をどう考えているの?(中略)もうちょっとよく勉強してから質問してください」

これを見て、福田元首相を思い出しました。辞任会見で記者にキレて言った、あの言葉です。

「あなたとは違うんです」

この捨てゼリフで、福田氏の人気がますます下がったのは言うまでもないですが、一方で小沢氏は今以上人気を下げる余地もなく、安心して何でも言えそうです。

で、私が気になったのが、「三権分立」です。

小沢氏はこれを「さんけんぶんりゅう」と言いました。

調べてみると、法律用語では「ぶんりつ」ではなく「ぶんりゅう」を使うそうですね。今日初めて知りました。

三権分立という言葉は、学校で憲法について習うときに出てきます。

ではどうして学校では、「さんけんぶんりゅう」という「法律用語」の読み方で教えないのか。

歴史の授業では、大仏建立を「だいぶつこんりゅう」という「仏教用語」の読み方で教えるのに。

「分立」を単独で用いるときは「ぶんりつ」と読んだとしても、「三権分立」に限っては「ぶんりゅう」と読ませた方が、特別な感じがしていいと思うのですが。

ジョブズ死去

Apple創業者、スティーブ・ジョブズ氏が、亡くなりました。

ニュース映像で見るたびに風貌はやつれていくのに、新製品・新機軸を発表し続ける彼のバイタリティーには衰えがありませんでした。しかしその病状・体調は、本当にギリギリのところだったのでしょう。

ジョブズはかつて、自分が創業したAppleから追放されたことがあります。革新的過ぎる彼の発想に、会社がついて行けなくなったのです。

その11年後、彼は経営の傾いたAppleに復帰し、立て直し、ついにAppleを株価総額で世界最大の企業にしました。

iMacに始まり、iPod、iPhone、iPadと、次々に繰り出される新製品には驚くばかりでしたが、これでもジョブズは、「革新的過ぎないように」スピード調整して、絶妙のタイミングを計っていたのかもしれません。

ジョブズが追求してきたのは「便利で、美しくて、新しくて、楽しいもの」です。

日本のメーカーが「高性能・多機能・汎用性・低価格」を優先して、ただの工業製品を量産してきたのとはまったく発想が異なります。

20年以上前、私がNECのパソコン(9800シリーズ)からAppleのMacintosh (SE/30)に乗り換えたとき、パソコンというものが、何か作業をするための道具ではなく、たださわるだけで楽しめるものだと感じ、驚きました。

「スティーブの才能、情熱、活力は、私たちの生活を豊かにし、向上させてきた数え切れない革新の源だった。スティーブのおかげで世界は計り知れないほど良くなった」

Apple社は今日、このような談話を発表しました。

私はこれに、「世界を楽しくしてくれた」と付け加えたいです。