ペーパーレス化

IT化が進む現代でも、印刷物はなかなか減りません。

電子カルテで診療すれば、ほとんどペーパーレスかと思いきや、問診票や指示書、処方箋、領収証に紹介状、役所に出す書類など、どうしても紙に印刷しなければならないものが多いです。

ひところ、経費節減のために、いわゆる裏紙を使っていました。使用済みの紙の再利用です。

ところが、コピー機が詰まりやすくなったり、大事な書類を裏紙に印刷してしまって二度手間になったりと、無駄が多い印象を持ちました。

そもそも、紙代は500枚で200円台、1枚50銭程度とかなり安い。

ところが印刷代(トナー代)は1枚3円から5円かかります。

紙を節約しても、印刷ミスが増えたのでは、本末転倒だと言うことがわかり、いま当院では裏紙使用は禁止しています。

私がペーパーレス化を達成できたと思える分野は、FAXの送受信です。

受信したFAXは、液晶画面で確認して、必要なものだけ、パソコンに転送して保存することにしました。保存はしても印刷はしません。

FAX送信も、紙を介さずにパソコンから直接行うシステムにしました。

ただ、FAXそのものが、すでに時代遅れだとは思いますが。

企業合併

日立と三菱重工の経営統合のニュースが飛び込んできました。

企業の合併とか統合とか聞くと、両企業の主導権争いや役員の派閥争い、官僚の介在と政治家の暗躍、ライバル企業やマスコミまで巻き込んだ、水面下でのドロドロとしたものを想像してしまいます。

以前にみたNHKドラマ「銀行」の影響でしょうか。

合併話は、事前に情報が漏れるとうまくいかないらしいです。

日立・三菱重工も、キリン・サントリーの二の舞にならないか、心配しています(ウソ)。

それはさておき、今後実現するとおもしろい企業合併を予測してみました。

PanasonicとSonyが合併して「Panasony」。かなりインパクトがあるブランドです。

JALとANAで「JANAL」。独禁法の関係で合併は無理でしょう。

毎日新聞と朝日新聞が統合して「毎朝新聞」。実在していないのに、すでになじみがあります。

ドン・キホーテとびっくりドンキーが合併して「びっくりドンキホーテ」。びっくりです。

生物兵器

きな臭いタイトルですが、心なごむ園芸ネタです。

映画「宇宙戦争」で凶悪なエイリアンを撃退したのは、地球上の微生物でした。

映画「アイ・ロボット」で最強のコンピュータを破壊したのは、コンピュータウイルスでした。

外からの力には無敵でも、内からの攻撃には無力だったということでしょう。

害虫駆除にもこの「生物兵器」の手法を使う薬があることを、最近知りました。

一般の農薬(化学薬品)のような危険性がないことがウリです。

例えば「バイオリサ・カミキリ・スリム」とか「ゴッツA」は、カビ胞子によって害虫をカビ殺しする薬だそうです。

前者は、その名前からもカミキリムシに効くことがわかります。

後者は、その名前からも関西人がネーミングしたものと思われます。

ハウスとハイム

積水ハウスの家に、いま私は住んでいますが、その前の家はセキスイハイムでした。

ハイムからハウスに引っ越す前に、この両社について調べてみたので、研究発表します。

かつて日本には、日本窒素肥料株式会社(日窒)という、その名の通り窒素肥料などを製造する会社がありました。約100年前に水俣で設立された、チッソの前身です。

戦前の日窒は世界有数の化学会社でしたが、戦後に解体されました。

この日窒を母体として、戦後発展してきた会社が、チッソや積水化学や旭化成、信越化学などです。

しかし各社のホームページ(HP)上で公開されている「沿革」を見ても、お互いの関係については、まったく触れられていません。

積水化学のHPによると、会社は戦後いきなり設立されています。戦前から脈々と流れる化学の血筋について触れないのは、もったいない話です。

その積水化学の住宅部門が、私が生まれたのと同じ昭和35年に分社化され、設立されたのが積水ハウス。

一方で積水化学本体に、その後再びできた住宅部門のブランドがセキスイハイム。

元々は兄弟のような会社ですが、いまは名称が紛らわしいライバル会社です。

旭化成は、戦前に日窒から分家した会社ですが、HP上では出自について触れていません。途中で社名が一時「日窒化学工業」になったことは隠せないのでサラッと記載。

信越化学も戦前に日窒が関わって作った会社ですが、そのいきさつには触れていません。

これらの会社はみな、チッソとのつながりを語りたがらないようです。