南極に落ちた隕石から、アデニンとグアニンが見つかったそうです。最近NASAが発表しました。驚きです。
これらの物質は、生物の遺伝情報を担うDNAの、重要な構成要素だからです。
DNAは、生命が次の世代へと受け継がれるために必須の、生命の根幹物質です。
これまで私は、地球上における生命の起源は、火山活動などの地球の営みのなかで、何億年にも及ぶ化学反応の偶然によって生み出されたと、そのように理解していました。
生命とは、わずかな確率と長い年月が生み出した、偶然の産物であると。
ところが、地球外から降ってきた隕石に、DNAの構成要素が含まれていたというのです。
つまり、地球上の生命は、地球が一から生み出したのではなく、地球外から、まるで種を蒔くように与えられたということです。
ショックです。出生のヒミツを教えられたような気持ちです(大げさ)。
地球は「育ての親」に過ぎず、われわれの「生みの親」は異星(人)であったわけです。
星空を見上げると、なぜか懐かしいのは、その郷愁なのでしょうか。