ハウスとハイム

積水ハウスの家に、いま私は住んでいますが、その前の家はセキスイハイムでした。

ハイムからハウスに引っ越す前に、この両社について調べてみたので、研究発表します。

かつて日本には、日本窒素肥料株式会社(日窒)という、その名の通り窒素肥料などを製造する会社がありました。約100年前に水俣で設立された、チッソの前身です。

戦前の日窒は世界有数の化学会社でしたが、戦後に解体されました。

この日窒を母体として、戦後発展してきた会社が、チッソや積水化学や旭化成、信越化学などです。

しかし各社のホームページ(HP)上で公開されている「沿革」を見ても、お互いの関係については、まったく触れられていません。

積水化学のHPによると、会社は戦後いきなり設立されています。戦前から脈々と流れる化学の血筋について触れないのは、もったいない話です。

その積水化学の住宅部門が、私が生まれたのと同じ昭和35年に分社化され、設立されたのが積水ハウス。

一方で積水化学本体に、その後再びできた住宅部門のブランドがセキスイハイム。

元々は兄弟のような会社ですが、いまは名称が紛らわしいライバル会社です。

旭化成は、戦前に日窒から分家した会社ですが、HP上では出自について触れていません。途中で社名が一時「日窒化学工業」になったことは隠せないのでサラッと記載。

信越化学も戦前に日窒が関わって作った会社ですが、そのいきさつには触れていません。

これらの会社はみな、チッソとのつながりを語りたがらないようです。