太陽光発電で世界の首位を走るのはドイツ。しかし2004年までは、日本がその地位にありました。
なぜ、ドイツで発展し日本は低迷しているのか。
それは政策の違い。突き詰めれば、電力買取方法の違いでしょう。
日本の制度は「余剰買取」
「発電した電気を使って電気代を節約できますよ。電力が余った分は買い取りますよ。」
と、悪い話じゃないし、社会的意義も認めるけど、導入コストまで考えると、すごく得するほどでもない。少しでも得しようとして、セコ技を研究する者もいます(私)。
ドイツの制度は「全量買取」
「発電した電力はすべて買い取りますよ。使う電気は別に買って下さい。」
つまり、発電すればするほど、ドンドン儲かるしくみです。ひとつの事業としても成立します。
直接的には節電とは無関係ですが、社会全体で見たときに、大きな意味を持ちます。
衆議院で審議中の「再生可能エネルギー特別措置法案」は、この「全量買取」を推し進めるもの。
個人的にも、ぜひ成立してほしい法案です。
この法案が閣議決定されたのは震災前。くしくも、震災当日の午前中でした。
もしも原発事故が起きなかったら、電力業界の圧力によって骨抜き法案に修正されていたかもしれません。
そう思うと数奇な運命の法案です。いまは首相の延命に貢献しています。