ローマ人の物語を読む人の物語

塩野七生の大作、「ローマ人の物語」

以前から気にはなっていましたが、何しろ全15巻(文庫版なら40巻)。

古代ローマ史にそこまでの思い入れを持っているわけでもなく、私とは無縁の存在でした、先日までは。

ところがある日、状況は一変します。キッカケは、民主党岡田幹事長の発言。

「菅首相は『一定のメドがつけば身を引く』と言い、後戻りできないルビコン川を渡ってしまった」

シーザー(カエサル)の決断に由来するこの言葉を久しぶりに聞き、そういえば、古代中国の次に、古代ローマが好きだったような気もしてきました。

こうなったら読んでやろう、ローマ人。

決意の鈍らぬうちに書店に赴き、文庫版で第1巻からとりあえず13巻までを、一括購入しました。

まさに私も、ルビコン川を渡ってしまったのです。

ただし、書店と言ってもBOOK・OFFなので、ルビコン川でも浅瀬を渡った感じです。

前書きにこうあります。

「それでは今から、私は書きはじめ、あなたは読みはじめる。」

これを私は、挑戦状と受け取りました。

(つづく)