震災と健康問題

被災地の惨状が、だんだんと詳しく伝わってきています。

今日は、医療分野で気になること。

まず、被災者の健康問題。

震災によるケガや避難後の体調悪化だけでなく、必要な医療が中断されたことによる持病の悪化も大問題です。

急病患者への医療もままならないでしょうし、癌や心臓病などで手術予定だった人たちはどうなっているのか。

被災地の過酷な環境で医療に従事する人たち。想像を絶するものがあります。

ニュースの大半を占めているのは、原子力発電所事故に伴う放射能汚染問題。

「一部で高レベルの放射能が検出されましたが、その他の地点では健康被害をもたらす放射能は検出されませんでした。ご安心下さい。」

官房長官は今日もこのような語り口です。

「多くの地点では健康被害をもたらす放射能は検出されませんでしたが、一部では高レベルの放射能が検出されました。ご注意下さい。」

どうしてこのように言えないのか。危機感の欠如を感じます。

米国と韓国は、自国人を原発から80キロ退避させたというのに。

被爆覚悟で原子炉の冷却作業に従事している人たちのことを思うと、涙が出ます。

製薬工場の被災で、供給停止の危機に直面している薬があります。

日本でただ一カ所、あすか製薬のいわき工場で作られていた、甲状腺ホルモン剤です。

これは日本中の、甲状腺機能低下症の患者さんにとっての一大事です。

緊急輸入等で対処できると思いますが、こういった薬は、全国に分散して生産または貯蔵するような仕組みにはできないのでしょうか。

話はそれますが、ACジャパンのTV CMはどうにかならないものでしょうか。

趣旨は悪くないのですが、あれだけ何度も同じものを見せられると、さすがにちょっと・・・。

CMが流れている間だけ、TVの電源が切れる仕組みにできませんか。節電にもなります。