未曾有の大災害が起きました。
言葉が見当たらず、ブログ更新を躊躇するうちにも、刻々と状況が変わっています。
津波の規模が大きすぎて、従来の沿岸対策ではまったく歯が立ちませんでした。
「想定外」という言葉が繰り返されますが、では今後、どのレベルまで「想定」すべきなのか。
二重三重の安全策が講じられていたはずの原子力発電所に、毎日新たな異常が出現し、不具合は連鎖し、放射能汚染の拡大が懸念されています。
これだけの緊急事態だというのに、電力会社の隠蔽体質は変わらず、情報を矮小化して発表する傾向が見られます。
首相や官房長官の発言にも、楽観的・希望的表現が目立ちます。
不用意な発言によるパニックを恐れているのか、それとも悪い予測を口にすることを忌み嫌う日本人の体質なのか。
事ここに至っては、チェルノブイリ級の事態を想定した対策を打ち出したとしても、だれも政府を責めることはないでしょう。
これまで私は、反原発の立場の人々の考えを前近代的で非科学的と見ていましたが、それは偏見でした。
これを機に、日本は脱原発をリードする国になってはどうでしょうか。
それはドイツではなく、被爆国日本・地震国日本の宿命的役割かもしれません。
日本よりも経済規模の小さな多くの国々が、いま日本に援助の手をさしのべようとしてくれていることを、素直にありがたく感じます。
みな同じ地球人だという思いになりました。
被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
災害規模があまりに大きく、被災者の救援活動は難航し、復興のことまで考えると途方に暮れてしまいます。
西日本に住んでいて直接的被害がない自分に、いまできることは何か。
とりあえず、いちばん即効性のある支援といわれている「節電」に取り組んでみたところです。