子宮がんワクチンの危機

ついに恐れていたことが起きました。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-75.html" target="_blank" title="子宮頸がん予防ワクチン">子宮頸がん予防ワクチン</a>の品切れです。

予約を取って毎日順調に接種を行っていたのですが、昨日突然、メーカー(GSK)から「新規接種の差し控え」の依頼がありました。

ワクチンは供給停止となり、今後接種予定の方は全員キャンセルです。

国内在庫ワクチンは、すでに1回目の接種を済ませた方の2回目の接種用に限って供給されます。

熊本市では2月から無料接種が始まっていましたが、わずか1カ月で接種は事実上「凍結」される形です。

3月1日から無料接種を始めたばかりの福岡市に至っては、すっかり出鼻をくじかれてしまいました。

品切れの原因にもあきれます。

国の助成が昨年末に決定してから自治体の無料接種が始まるまでの期間が、メーカーの予測より思いのほか早かったので、供給が追いつかなくなった、というのです。

メーカーが自治体の機動力を甘く見た結果で、お粗末な話です。

ところでいま、気が気でないのが高校1年生。

ワクチンの無料接種対象学年が中1から高1までなので、3月中に接種しなければ、無料接種が受けられなくなります。

それなのにまさかのワクチン切れ。このままでは無料接種は絶望的です。将来自費で接種すると約5万円かかるワクチンだけに一大事なのです。

聞くところによれば、GSKは高校1年生の接種期限の延長を厚労省に交渉中とのこと。

かつて新型インフルエンザの輸入ワクチンが大余りしたとき、違約金なしで購入契約を解約させろという国の無理難題に、GSKが応じた経緯があります。

なので交渉はきっとうまくいくと思います。

(追記)

厚労省は3月7日、いまの高校1年生の初回接種期限を来年度(高2)まで延長することに決めました。

問題山積でゴタゴタしているのに、この件は迅速に決定してくれました。ありがたいです。