停電の恐怖

昨年末(12月30日)に、熊本市東部などの広い範囲で停電がありました。原因は落雷でした。

診療中に停電で電子カルテが止まると大変なので、夏の雷の時期にはいつもドキドキしていますが、真冬に停電するとは思いもしませんでした。

停電に備えて無停電電源装置(UPS)というのがあります。

当院でも開院当初から、電子カルテのサーバ機など重要な3カ所にUPSを取り付けていましたが、ふと思い立って、年末に新たに3カ所増設していたのです。

まさにその、UPSを増設した2日後の診療中に、停電は起きました。

すごいラッキーだったかと言えば、実はそうでもなかったのが悲しいところ。

たしかに、新しく取付けたUPSは見事に作動してくれました。突然の停電には驚いたものの、診察室のパソコンが稼働していることに気付いてニンマリ。

ところが、肝心のサーバ機のUPSが作動しておらず、電子カルテは止まり、したがって診療中断を余儀なくされました。

UPSは古くなるとバッテリーを交換しなければならないのですね。すっかりサボっていました。

古いUPSは、やたらにデカくて重いテーブルタップと化していたわけです。

ところでこの日、一番心配したのは、実は電子カルテではなく、保冷庫のワクチンです。

停電が長引いて保冷庫内の温度が上がると、保管しているワクチン約100本がすべてパアになるので大損害です。

幸い、停電は3分程度で復旧しましたが、ホントにヒヤヒヤしました(保冷庫だけに)。