今夜は皆既月食でした。
そのニュースを見ながら、こどもの頃に私が感じたことを思い出しました。
それは月の模様についての疑問です。
月には「餅つきをするウサギ」にたとえられる模様があるけれど、待てよ、月は自転しているのではなかったか?
自転しているのなら、いつもウサギばかり見えるはずは無いのに・・・
おとなになったある日、その答えを知りました。
「月の自転周期と公転周期がまったく同じ」であると。
だから月面はいつも同じ側が地球に向いているのです。
「そんなこと常識でしょう」という方、すみません。
「えっ、そうなんですか?」という方のみ、この続きをお読みください。
長い間地球の引力が月に作用して、ついにいちばん安定している状態に落ち着いた結果、月の公転周期と自転周期が「同期」したそうです。
同様に、月の引力も地球に及んでいるので、地球の自転周期もだんだんと遅くなっているようです。
最終的に、いちばん安定した状態になったとき、地球の自転周期は月の公転周期と同じになります。
そうなると、昼が半月続いたあと、夜が半月続くという、じつにのんびりした「1日」になってしまいます。
単位としての「日」=「月」になるので、1月1日の翌日は2月1日、その翌日は3月1日になります。
ゆめタウンは毎日5倍です。
もう一つ、地球上は、月がいつも見える地域と、1年中見えない地域に分かれてしまいます。
つまり、月のウサギから見ると、地球がいつも同じ模様になるわけです。