来シーズンのインフルエンザワクチンは、「新型」と「季節性」の混合ワクチンです。
これで2種類のワクチンを接種しなくてもよくなりました。これはいいニュース。
昨シーズンは、余るほどワクチンがあったのにもかかわらず、厚労省がワクチン接種に「変な」優先順位をつけたおかげで、結果として接種が間に合わずに感染したこどもたちが続出しました。
今回一本化された混合ワクチンが今後の「季節性」ワクチンになるのかと言えば、役所の解釈ではあくまで「新型」ワクチンの扱いです。新しい「新型」ワクチンには従来の「季節性」の成分も混ぜましたよ、というイメージです。
その結果、国の価格統制が続きます。
従来、季節性インフルエンザワクチンの接種料金は医療機関が独自に設定していました。
私のクリニックでも、とくに子どもはかなりの低料金にして(昨年度は、5歳以下は1,000円)、接種機会を増やすことに貢献してきたつもりです。
しかし前述のように、今年のワクチン接種料金は国(実際には自治体)が決める統一価格になるようです。詳細は未定ですが、あまり低価格ではないでしょう。
このような新システムによって、結果的に接種人数が減ってしまい、またインフルエンザの流行につながるのではないかと私は危惧します。
厚労省のワクチン行政はいつもちぐはぐです。