円周率

かつて円周率を小数点以下数十ケタ覚えたことがあります。いまでも40ケタぐらいは言えます。

どうでもいいことなのに、数十年を経過してもなお、忘れることができません。

新しい記憶はわりとすぐ忘れます。

ところで最近のニュースはなんと言っても、自作パソコンで円周率を5兆ケタまで計算した会社員の話題です。

大学や研究機関の人間ではなく、「会社員」が「自作パソコン」で算出したことに感動します。5兆という桁数も想像を絶します。

ギネス申請予定とのことですが、ギネスブックの事務局に何か「証拠」を提出する必要があるのでしょうか。

その場合にはDVDなどのデジタルメディアで提出すると思われますが、紙にも印刷して添付するように求められたとしたら、いったい何枚になるのか。

私はこのたび、「自宅パソコン」でそれを算出したので、ここにご紹介します。

A4の紙に、1行100文字で100行印刷したとします。1枚に1万ケタ印刷できます。

5兆割る1万で5億枚。

500枚で5cmの厚みとして、5億枚は500万cm=5万メートル=50km。

そもそも印刷するのに、1枚1秒として、5億秒=約16年かかります。

途中で紙の補給やトナー交換、いやプリンタそのものも交換・・・

とかやっている間に、ギネス記録が塗り替えらることは必至です。

口蹄疫問題

宮崎の口蹄疫は、一昨日ようやく終息宣言が出されました。

良性疾患でヒトへの感染が無いにもかかわらず、肉牛としての商品価値維持のために大量の殺処分を行ったことは、人間のエゴではないのか、考えさせられました。

ところで、最初に発症した1頭はどういういきさつで感染したのだろうと、素朴な疑問を感じました。純粋に科学的な興味です。

感染ルートを解明していく科学者達の苦悩、そして意外な結末、こういうのが好きなのです。

新聞を読んでも答が見つからないので、当然ググってみました。「口蹄疫 発端」などのキーワードで。

すると出るわ出るわ、「情報」が。

A牧場、B学会、C党、D大臣・・・新聞や週刊誌であまり見かけない内容ばかり。

ネット情報の怖いところは、取材に基づいた情報と、根拠のないウワサやデマが、ほぼ並列対等に提供されることです。

おまけに、情報の提示順位は、信頼性順というよりは面白い順(アクセスの多い順)になりがちです。

ホントのところ、どうなんでしょうか。科学的興味が政治的興味になってきました。

そろそろ答を教えて欲しいです。

最高齢更新中

「いま生存していれば150歳」などという戸籍情報が続々と発見されています。

今朝のニュースでは、山口県防府市で186歳の方が「発見された」と報じていました。防府と言えば私の出身地です。たしかに高齢者が多かった記憶があります。

今回のような事例では、法務局と相談して戸籍抹消の手続きをとるとのことですが、本当に生存していないかどうか、その確認はどうするのか気になります。

身寄りもなく、ひとりアパートで穏やかに過ごしておられる120歳のおばあちゃんがいるかもしれません。勝手に戸籍抹消されてはかないません。

さすがに186歳に確認は不要かもしれませんが、何歳以上が無条件で抹消でき、何歳以下なら確認作業が必要なのか。

そもそもどのように確認するのか。

全国をくまなく探すのでしょうか。民生委員だけでは足りないでしょう。

道で高齢者を見つけるたびに年齢や名前を尋ねるうちに、こんなことがあるかもしれません。

「おばあちゃん何歳ですか?」「あたしゃ186になります。今年は暑いねえ」

時効

一昨日の判決にはやりきれないものを感じたので書きます。

9年前に東京女子医大病院で行われた心臓手術で、12歳の女児が亡くなる医療事故が起きました。

病院から提出された「内部調査報告書」によって明らかにされた事故原因は、手術を補助するための人工心肺という装置を操作していた佐藤医師のミスでした。佐藤医師は逮捕されました。

私自身も含め、当時の日本中の心臓外科医はこの事故を、「佐藤医師のミスから何を学ぶか」という教訓としてとらえ、以後、人工心肺操作における確認徹底や監視装置の充実に力を注いだものです。

ところがその後の裁判の過程で、事故は執刀医の初歩的な技術ミスで起きたものであるということが明らかにされ、私は愕然としました。

執刀医のおかした致命的なミスを隠し、佐藤医師に濡れ衣を着せた「報告書」を作成した病院の、その隠蔽体質と弱者切り捨ての所業に、私は恐怖さえ感じました。

人生を棒に振って病院と戦い続け、昨年ようやく無罪が確定した佐藤医師が、病院を相手に損害賠償請求をするのは当然のことです。

しかし一昨日、その請求は東京地裁に棄却されました。

理由は「時効」。請求するのが遅かったですね、ということです。

太陽光発電

時流に乗って、太陽光発電で「エコ」しています。

我が家に降り注ぐ日差しのエネルギー(の一部)は、いったん電気に変わり、エアコンを作動させ、室内を冷やし、結局最後には室外機から熱となって出て行きます。

どこまで地球温暖化対策になっているのか不明ですが、我が家の電気代対策にはなっています。余った電力を九州電力が買い取ってくれるからです。

今月の九電の「電気ご使用量のお知らせ」と「購入電力量確認表」を見ると、私が払うべき電気代と私に振り込まれる電気代が、ほぼ同額でした。つまり、実質電気代ゼロです。

九電から買った電力量が九電に売った電力量の3倍近くあったのに、です。

どうしてこうなるのかと言えば、単価の違いです。

電気代は、契約によって異なりますが、昼間はだいたい1kWhあたり30円前後です。夜は安く設定されていて、22時から8時までは1kWhあたり約8円。これらに基本料金が加わります。

一方で、太陽光発電の余剰電力の買取単価は、1kWh当たりなんと48円。

法律の定めにより、電力会社は法外な高価格で電気を買い取らされているのです。エコのために。

もちろんそのしわ寄せは、太陽光発電をしていない家庭も含めた全世帯の電気代に上乗せされています。

うだるような暑さをもたらしている太陽ですが、我が家のエコ(エコノミー)に貢献してくれるので少し感謝です。

ハイブリッドカー

道行けば、右も左もプリウスだらけになってきました。

プリウスと言えばハイブリッドカー、エコカーの主役です。

ですが、ハイブリッドカーは所詮、未来の車ではなく過渡期の車、ワンポイントリリーフだと思います。

なぜなら、エンジンや動力伝達系をすべて残した上で、さらに電気モーターを配置・接続しているからです。

装備が重複しています。バッテリー置き場に困って当然です。

LPレコードプレーヤー付きCDプレーヤーみたいなものです。

思い切ってモーターだけにした方が、明らかにムダが無く、バッテリー置き場も広がります。

つまり電気(電池)自動車ということ。

世界中の企業や研究機関がいま、バッテリーの高性能化を目指してしのぎを削っているはずです。

充電量は今後おそらく指数関数的に増えていくでしょう。たとえば2年で2倍、10年で32倍という具合に。

乗用車のバッテリー充電が月に1回で済むようになる日も、そう遠くはないでしょう。

そう言いながらも、電気自動車が普及するまであと10年ぐらいは、私はガソリン車を堪能するつもりです。

エンジンの響きはちょうど、LPレコードのような味わいがあります。

書類・超整理法

整理した書類をどう使うかが重要なのに、私はかつてその分類作業に膨大なエネルギーを費やしていました。

どのようなカテゴリーを構築して分類するのが効率的か、カテゴリーを2つ3つまたぐ書類はどこに入れるか・・・

いやそれ以前に、どのようなファイルを何冊買ったらよいのか、コクヨでカチッと整理するかダイソーで大量購入するか・・・

現在の私の方法は、なんでもとにかくスキャンしてpdfファイル化し、ファイル名をテキトーに付けてます。

分類のフォルダをテキトーに作って、pdfファイルを放り込む。関係ありそうなら複数のフォルダにコピーを放り込む。

ポイントは、すべて暫定的にテキトーに処理すること。あまり吟味しない。

パソコンの良いところは、ファイル名や分類名(フォルダ名)があとからいくらでも変更できること。

あとからできるなら今はテキトーにやっておけ、というノリが、悩まない書類整理のためのポイントです。

さらにもっと良いところは、どのように分類しようと、カテゴリーを間違えたとしても、検索すればすぐ見つかること、コレにつきます。

だからスキャンしっぱなしで分類すら必要ないのですが、それだと落ち着かないので・・・つい、分類してしまいます。

猛暑

連日のように日本のあちこちで過去最高気温が記録され、熱中症患者が続出しています。

こどもの頃、夏の暑さは扇風機とかき氷でしのいでいたはずです。なにしろエアコンがありませんでしたから。

盆過ぎの今頃は、2階の子供部屋で窓を全開にしてセミしぐれを聞きながら、夏休みの宿題消化に追われていたことを思い出します。

近年の夏は、エアコンなしではとても生活できません。窓全開で宿題している子供も少ないでしょう。

やはり地球温暖化が進んでいるのでしょうか。それとも人間の我慢が足りなくなっているのか。

熱中症対策として、「35度以上での運動禁止」と今朝ラジオで言っていました。

今後夏の高校野球が成り立つのか、心配になります。

医者の不養生

腱鞘炎の装具を付けていると、よく「医者の不養生」ですね、と言われてしまいます。

他人には偉そうに言うのに自分ができてない、そのことを言い表した言葉です。

似たようなものに「紺屋の白袴」とか「坊主の不信心」があります。

医者・紺屋・坊主以外の職種ではこのような言葉はないのでしょうか。

ちょっと作ってみました。

「教師の不勉強」これ、なかなかいいですね。

「検事の不道徳」乗ってきました。

「役人の不親切」親切な方もいます。

「調理師の不衛生」いけません。保健所に連絡です。

「政治家の不誠実」ふつうすぎ。

「時計屋の不整脈」主旨がずれてきました。

大河ドラマ

「龍馬伝」をみていて、高校時代にみた大河ドラマ「花神」を思い出しました。

幕末を長州目線で描いたこの物語は、私が山口県出身だからかもしれませんが、大河ドラマ史上最高の傑作だと思います。

そこでこの際「花神」のDVDを大人買いしてやろうとアマゾンで検索したのですが、総集編しか発売されていませんでした。

調べてみると、あろうことかNHKに画像が保管できていないようなのです。

NHKでは家庭用ビデオに画像が残っていないかを視聴者に呼びかける始末です。

おまけに、たとえ視聴者からビデオの提供があった場合でも、著作権法上謝礼ができないとのこと。

それにしてもちゃんと保存しろよNHK、といいたいですね。

ところで大河ドラマでは、主人公が子役から成人役に切り替わる回が1度だけ訪れます。ドラマによっては、この場面にちょっとした工夫が凝らされていて面白いです。

もっとも笑えたのは「八代将軍 吉宗」でしょう。

こども時代の吉宗が疱瘡(天然痘)から無事回復し、顔に巻かれた包帯をとると、包帯を巻く前は子役だったのに、はずすと西田敏行になっていた、あれです。

疱瘡の影響ですっかり人相が変わってしまったことに、登場人物はみんな大笑い。「それ、無理があるでしょう」と視聴者はみなツッコミを入れたはず。