当院の看護師長が先月めでたく結婚いたしました。私は新婦側の主賓として披露宴に招かれました。
その主賓スピーチをめぐるドタバタが、今回のお話です。
格調高い祝辞にするために、書店をまわってマニュアル本を購入。しかも3冊。しかし読まずに寝かせておく(イメージトレーニング)。
式の前日、異常なまでの集中力(焦りとも言う)をもって本を読破、ただちに原稿執筆開始。
祝辞にはひととおりの挨拶言葉が必須(社交辞令)。新婦を褒めるかと思えば、説教もたれる(アメとムチ)。
印象的なエピソードも3つぐらいは盛り込みたい(三点盛り)。
聴衆をホオッとうならせ、クスッと笑わせ、ホロッと泣かせて、あれもこれも・・・
あまり長いと途中で新婦のお色直しが入るかもしれません。
原稿を短くするのはホントに難しい作業です。
会場に向かう5分前に脱稿(人気作家並み)。念のため原稿を印刷。プリンタ設定がうまくいかず、異様に小さいフォントになったけど修復の余裕なし。
この日のためにヨネザワで新調したメガネ(遠近)は仕上がりが間に合わず。
車中で原稿を暗唱しようにも、意外に早く会場に到着。会場では知人に邪魔されて暗唱もままならず。
緊張を和らげるためのアルコール摂取は、尿意をもよおすばかりで逆効果。
テーブルに着いたらもはやまな板のコイ状態。
そして新郎新婦が入場。急に私は気が楽になりました。
「私の出番はたかだか3,4分間。この人達は2時間緊張の連続なのだ」と。
気がつくとスピーチは終了していました。
それを撮影したビデオを、私はまだ見ることができません。